5月11日にヨーロッパ最大規模の不妊学会、ESHRE(European Society for Human Reproduction and Embryology)が主催するウェビナーに参加しました。今回は新型コロナとこれからの妊活についての情報だったので皆さんにもシェアしたいと思います。
1コロナと妊婦の感染について
今回のCOVIDー19について、妊婦がこのウイルスにかかる割合は以前に起こったSARS,MERSと比較して極めて低いと言える。また非妊婦と同じくらいの感染率であると思われる。
2体外受精妊娠とコロナとの関連
現在IVF妊娠後のコロナ感染者例はこれまで16件しか報告されていない。今のところ特に重症例はないが、これから症例数をさらに収集して長期観察する必要がある。
3コロナと生殖細胞
現在、精巣、卵巣でのACE2(ACE2については前回のブログ新型コロナウイルスと男性機能をご覧ください)発現,また発育中の胚でもレセプター(BSG 、 CTSL(エンドソームプロテアーゼ))が見つかっている。胎盤からもSARS -COV -2は見つかったが胎児では見つからなかった。胎児に関して、抗体は新生児で見つかったがコロナ陽性ではなかった。現在のところ明らかな母子感染は見つかっていない。
3 クリニックに通う前、サイクルに入る前に確認して欲しい項目
1ここ2週間で風邪症状があったか?
2 37.5度以上の熱があるか
3 咳は?
4 喉の痛みは?
5 味覚や臭覚の有無
6コロナ症状のある人と接触したか?
7リスクの高い国や地域に行ったか?
8病院、老人ホームなどに行ったか?
9コロナ感染者との接触は?
10 家族にコロナ感染者もしくはコロナと疑われる症状を持った人がいるか?
11 コロナと診断されたことは?
12 コロナ感染から復帰した場合、完治証明書はあるか?
PCR検査だけでなくこれからは抗体検査にも注目しなければいけない。 抗体検査を受けて、IgM値,IgG値がどちらも陽性の場合、まだコロナにかかっている可能性が高くなります。今回のESHRE新型コロナのウェビナーでは治療に入る前にはしたの図のような体勢にすべきだという事でした。
”体外受精の場合、周期をスタートする前にまず、男女とも上の12項目の質問を行い、その回答が少しでも疑わしい場合は抗体検査を行う。抗体検査はサイクルに入る2週間前、サイクル開始時、採卵直前、移植直前の4回行い、IgM値が陽性の場合は治療を中止する”
という内容が上のスライドの意味です。また、この状況下で体外受精を行う時はできる限り来院回数が少なくて済むような方法がベストだという事です。
今のところ妊婦が新型コロナ陽性になる確率は非妊婦と変わらず、また治療を行ったから、体外受精での妊娠だからと言って新型コロナにかかるリスクは高いとは言えないようです。ただ、収集できた症例がたったの16件しかない中での結果です。妊活と新型コロナの関係はまだまだ未知なポイントが多いので自宅待機が解けても当分は過度な外出は控え、マスク、手洗いなど徹底して、安全な妊活ライフを送ってください。
STORKTALKSでは5月15日までビデオ・電話相談の割引を行っております。
自宅隔離のために治療が進められず困っている方は、この機会にこれまでの治療をSTORKTALKSと一緒に見直し、これからの治療に繋げていきませんか。自宅待機だからできることもきっと見つかるはずです。
詳しくはSTORK TALKS( https://www.storktalks.com/ ) までお問い合わせください。




