こちらの前記事の続き
図らずも3回目も
書くことになりましたが
まとまりそうにないので
本のあらすじと直接関係なくても
読んで私が感じたこと
思い出したことを羅列します
① 私だけが思い込んだのか
日本の学校で歴史を習った時には
突然ヒトラーという極悪人が
ドイツに現れて
ユダヤ人を虐殺したように理解した
だけど歴史的な事実としては
19世紀末から20世紀前半は
優生学が科学の主流で
世界的に信じられていた
1930年代に劣悪遺伝子保持者の
安楽死を提唱していたのはアメリカ
そのアメリカから文献などを取り寄せ
優生学を研究するナチスドイツに
ロックフェラーも資金援助をした
ヒトラーの「最終的解決」は
当時世界的に主流だった科学の
発展型だった
日本軍が現地の人々を
躊躇なくたくさん殺したのも
たぶんそういうこと
科学とはなんぞや
常に批判的視点も持とう
② 1920年頃のアメリカでは
北欧人やアングロサクソンは
優良遺伝子なので
どんどん子供を作り
世界をよい遺伝子で満たせと
言われた一方で
南欧、東欧、ユダヤ人は悪質
黒人やネイティブアメリカも悪質
日本人や中国人は
特に悪質な遺伝子とされ
移民も許されなかったし
そんな悪質な遺伝子を残さぬよう
日本人女性にも強制不妊手術が
行われていた
③ その後、20世紀を通じて
つい最近までアメリカでは
本人の承諾なしの不妊手術は
続いている
対象者は有色人種と貧困層に
大きく偏っている
例えば、出産や他の病気で
病院を受診した際に
盲腸が悪いので取ったなどと
嘘をついて不妊手術を行う
あるいは
生活保護を受けるためには
断種や不妊手術が必要として
貧困層に選択肢を与えない等
④ 日本は人工妊娠中絶が多いので
実態はアメリカ以上かもですが
最近の日本でも
また同様の優生学思想が
出て来ている事に
私は不気味に感じている
首相も参政党も怪しげ
貧乏で育てられないのなら
子供を産むな
移民が増え過ぎて困る
移民排斥
DNA検査で障害が見つかり
中絶を選んだ
遺伝子工学の発達などもある中
注意深く考えないと
また優生思想が蔓延り始めかねない
⑤ 本の中でもある通り
現在、シェナンドー国立公園に
なっている地域には
数百世帯が暮らしていたが
国立公園を作るにあたり
強制的に追い払われた
アメリカの多くの国立公園で
似たようなことがあったに違いなく
公園を散策しながら
複雑な気持ちになることがある
⑥ アメリカには進化論を信じず
人間は神が作ったという人が
特に田舎には少なくない
全能の神が作った以上
人は全員生まれた意味がある
というわけである
宗教的な考えと言われるが
100年前に大学の偉い人達が
進化論や科学の名の下に行った
当時に優生運動の怖さや
それに対する反発が残っているせいも
あるだろうと、私個人は思っている
⑦ 同じ理由から
アメリカの特に田舎の人達が
ワクチンやマスクを強要されると
大きく反発するのも無理からぬと
同情の気持ちも私にはある
昔も同じように
「医学的に必要」と言われて
子供と引き離されたり
施設に隔離されたり
強制不妊手術を施されたり
散々な目にあった人がいたと
はっきりした言葉でなくても
コミュニティの雰囲気として
受け継がれているに違いない
もちろん私自身はワクチンを受けるし
集団予防の意味から
彼らにもワクチンを受けて欲しいけど。
昔のトラウマがあるから
大学の偉い先生達が
理路整然と話せば話すほど
100年前を想起させられ
恐怖と反発が起こるのだろう
それを左派の人達が
田舎者だの、無教養無教育だの
都会的な口調で批判すると
Feeble mindedと呼ばれた
昔の差別的な扱いように感じて
なおさら互いの溝は深まるので
もっときちんとした形で
アメリカの大学なども
過去を謝罪をし
都会の人、高学歴の人達の側も
もう少し歴史を踏まえて
彼らの気持ちを汲み取って
丁寧に対応をしていたら
今のアメリカには
ならなかったのだろうか?
今のアメリカの分断は
双方に責任があるのだと思う
⑧ それにしても
現大統領の政策はむしろ
まさに優生学的思想なのに
大学の先生達や
従来の政治家のような
小賢しい口調ではなく
平易な言葉で話すというだけで
田舎の人や
移民に支持されるという皮肉
⑨ 現代のアメリカは
手っ取り早くお金が稼げる
STEM系やファイナンス専攻が
人気があり、それも大事だけど
やはり子供達にはきちんと
歴史を教えることの重要性を
私は感じている
今、私達がいる世界は
歴史の流れの結果ここにあり
人は同じ場所に立っていながら
それぞれが異なる背景を抱え
同じものを見ながら
少しずつ違うことを感じている
ネット社会で
個別最適化学習が進めば
なおさらそうなって行くだろう