【アマツマラ/高天原の鍛冶人の神】 | 八百万の神の浮世絵師 持田大輔

八百万の神の浮世絵師 持田大輔

日本最古の歴史書『古事記』を題材に絵を描き活動しています。
八百万の神々が織りなす天地創造、天岩戸伝説など神様の喜怒哀楽が記された神話を少しでも多くの方に知って頂きたいと思います。

【アマツマラ/高天原の鍛冶人の神】


@art.mochida.daisuke
アマツマラ(天津麻羅)は『古事記』の「天の石屋」に登場する鍛冶の神様です。


スサノオの暴挙により心を痛めたアマテラスは岩戸に閉じこもってしまいます。


アマテラスをどうにか岩戸の外に出そうと、

 

知恵の神オモイカネを中心として神々が

 

天の安河原に集まり作戦を話し合いました。


作戦は最初に天岩戸の前で舞の女神アメノウズメが踊りだし、

 

他の神々も賑やかにお祀りをすることで、

 

閉じこもったアマテラスが外の様子が気になるようにしむけ、

 

自ら岩戸を開け覗いた瞬間に、その光り輝く姿を鏡で映し出そうということになりました。
 

 

早速、アマテラスを映し出すための八咫鏡(やたかがみ)を作ることになり、

 

作り手として探し求めたのが鍛人(かぬち)アマツマラでした。

 

 

この時、アマツマラが何をしたのかは具体的に書かれておらず、

 

「天の安河の河上の天の堅石(かたしは)を取り、

 

天の金山の鐵(はがね)を取りて」とあることから、

 

イシコリドメ(伊斯許理度売命)と共に八咫鏡を作るための製鉄を行ったと考えられています。


また、『日本書紀』の正伝には、アメノウズメが

 

茅纏(ちまき)の矛を手に踊ったたという記述がありますが、

 

それを作った者の記述が無いことから、

 

アマツマラがこの茅纏の矛を作ったとも考えられます。



アマツマラは単なる神様や人物ではなく、

 

製鉄技術を持った「鍛冶集団そのもの」を表しているという説もあります。



『先代旧事本紀』の天孫降臨の段では、

 

「倭(やまと)の鍛師(かなち)等の祖、アマツマウラ(天津真浦)」

 

「物部造等の祖、アマツマラ(天津麻良)、阿刀造等の祖、アメノマラ(天麻良)」とあり、

 

これらはアマツマラと同神と考えられます。



全国の氏族の系図を集めた『諸系譜』ではアメノマヒトツノカミ(天目一箇神)の別名とされ、

 

この名は鍛冶職人が片目をつぶって、焼けた鉄の色味を見極めている姿

 

から来ている名前ともいわれています。



また、アマツマラの「マラ」は「目占(めうら)」の事ともされ、

 

目占は片目のことでアメノマヒトツノカミの名前と同じ意味ともいわれます。

 

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