リスト詩的にして宗教的な調べ第3番「孤独の中の神の祝福」 | ウルフオルフェノクが行く!

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春になりましたね。





リストのピアノ曲集「詩的にして宗教的な調べ」の3曲にあたる曲で、
7番の「葬送曲」に続く人気のある壮大で情緒溢れる曲です。

非常に大きな手が必要で、
楽譜を見てもわかるとおり非常に幅の広い音域のトリルを片手で
演奏しなければならない困難さがあり、
それがおびただしく延々続いていきます。

やっとそれが終わったと思いきやハープを思わせる流れるような伴奏にのって、
ゆるやかな旋律が歌われていきます

これも演奏至難で適当に演奏しては形、曲としては成り立たず
大きな手でないとかなり演奏が困難と思われます。
曲は最高潮に高調していき非常に情熱的な音楽へ変わっていきます。

リストはやはり瞑想の世界へと望んでいた、
という説がありますが、それはたしかなようで、
「バラード第2番」にもそれが色濃く描かれて瞑想の世界が描かれています。

もしかしたらリストはこの曲で神に近づきたかったのかもしれません。
そんな卓越した雰囲気さえ感じさせる神々しさのある曲です。

リストが瞑想の世界へのめりこんでいくのは、晩年の作品によく見られて、
死の匂いをも感じさせる「暗い雲」や「悲しみのゴンドラ」などという極端に暗い曲なども存在します。そして逆に晩年でも不思議に明るい曲が
「エステ荘の噴水」ですが、これは異例の輝きを放ち、移植の輝きを放っていますが、やはり瞑想の世界への憧れとか予感を感じさせる雰囲気ではあります。