去年の9月末、夫がカーライルで開催されたマラソン大会に出た。 うちの前を通ることもあり、私と娘、息子は家の前に立っていた。 その時、娘の同期生のお母さんが歩いてうちの前を通りすぎた。 行き過ぎるランナー達に拍手しながら歩いていた。 お母さんは私に気が付くと「ハ~イ!ご主人出てるのぉ?」と声をかけてくれた。 男の子2人のお母さんらしく、サッパリした人で常に元気な人である。 そのお母さんが先月、癌で亡くなった。 癌と診断された時、ステージ4だった。 それから半年後の事だった。 まだ40代半ばである。 夏休みの終わり、私が娘と歩いていたら、向かいからお母さんと同期生が腕を組み歩いてきた。 娘と同期生の男の子は誕生日が数日しか違わず、お母さんは私に「もうすぐ16歳なんて信じられる?」と言った。 小学校から一緒だったから、「本当に信じられないですね」と少し話した。 お母さんは別れ際、娘に「いつも仲良くしてくれて有り難うね。息子は男の子なのに男の子の友達が出来にくいから、付きまとわれてない?」と笑った。 娘は「大丈夫です」と微笑んだ。 亡くなったのは、息子さんの16歳の誕生日の3週間前だった。 あの日、腕を組み歩いていたお母さん。 もう少し子供達の成長を見たかった無念を思うと、私は娘の16歳の誕生日に立ち合えた事を当たり前とは思えないと改めて考えた。 先日、あの日お母さんに会ったマラソン大会がまたあった。 家の前を走るランナー達に向かい、沿道から拍手を送っていたお母さんを思い出す。 人気ブログランキングへ