昨日は風邪の予防接種に行ってきた。
自腹で4000円近い値段はするが、日本にいた頃からの習慣で、毎年この時期に受ける。
イギリスの良いところは、薬局の薬剤師さんがやってくれるから、病院に行かなくて済む。
医療スタッフが足りない現状において、このシステムは使う側からしても有難い。
完全予約制であるが、私の前後に予防接種を受けている人など見たことがない。
しかし必ず15分くらい待たされて、薬剤師さんが世間話などして予防接種を終えたら、まあ30分は経っているわけである。
待たされていた時、赤ちゃんを連れた若い母親が処方箋を出し終えたのか、薬が出るのを待っていた。
薬局のおばちゃんが、お母さんに向かい「薬出せないわよ」とカウンターから言った。
お母さんは苛立ちを見せる。
おばちゃんは「この処方箋、半年前のやつやん。出せない、出せない…もう状態が変わってるかもしれないから、もう一回医師に相談して貰ってきて」と言った。
半年前て…
おばちゃんはお母さんに処方箋を返した。
お母さんは処方箋をおばちゃんから奪うなり、グチャっと丸めて買い物カートに投げ入れた。
おばちゃんは「以後、覚えておいてね、半年経過した処方箋はアカンよ」
と念押し。
お母さんは明らかに怒っていた。
待たされていた私の目とおばちゃんの目が合い、おばちゃんは私に「キレる意味がわからん」と愚痴った。
半年前に必要だった何かを半年不要だったのだろうか…
赤ちゃんは見た感じ、まだ3か月くらいだった。
妊娠中に必要だった何かだったのだろう。
そうして更に待たされていたら、太ったオバサンが来た。
「◯◯頂戴!」と、魚屋で魚を買うみたいに言った。
薬剤師さんが「それ処方箋なかったら無理やで」と言う。
オバサンは「いつも貰ってる」と言う。
薬剤師さんは私の予防接種の用意が出来たからと、私を呼んだ。
カウンターでは、まだオバサンと薬局のおばちゃんがもめていた。
絶対に帰らないオバサン。
絶対に出さない薬局のおばちゃん。
私が予防接種を終えたら、4人が2人の口論を無表情で見ていた。
薬剤師さんは「来年もこの時期にメール送りますね」と言った。
待たされたくないから薬局に来ている私は、結局待たされている。
とりあえず、冬の準備開始。
