私が20代でオーストラリアに住むと父に言った時、父は「出来る経験は全部しとけ。必ず無駄にはならんから」と言って送り出してくれた。
経験が今の私に繋がってきた。
父の言う通りだと思う。

うちの職場に20歳の女の子バイトがいる。
いわゆる「ジンジャー」である。
私は前の職場で9年一緒だった女の子がいて、この子がやはりジンジャーだった。
彼女がある日、60代くらいの女性客から「不愉快に思わないでね、質問したいことがあるの」と声をかけられたことがあり、私はそこにいた。

女性は「ジンジャーだった事で、嫌な思いをした事はある?」と聞いた。
同僚は女性が連れていたバギーの中の女の子を見て「お孫さんが心配ですか?」と聞いた。
同僚は「ジンジャーは、中学高校で必ず誹謗中傷を受けます。それは必ず」と言った。
女性は「孫がジンジャーで生まれてきたから、今から懸念していて…ごめんなさいね、不愉快な気持ちにさせてしまったら申し訳ない」と言った。

同僚に「そうなん?」と聞くと、同僚は「100%」と言った。
常に強気で女性スタッフを敵に回す物言いをしていた同僚。
今の職場にいる女の子も、その時の同僚と酷似しているほどに女性スタッフから嫌われている。
屈しない態度と物言いが、あまりにも似ていてハッとする。
他の女性スタッフが自分を避けている事を絶対に感じているはず。
しかし屈しない。
凛としているというのか、真っ直ぐ前を見ているというのか、女子らが輪になり話している場所をクールに横切る。
自分が通る間、会話が止まった事を気にしない表情がそこにある。
50歳のオバハンは、それを見るのが辛い。
タフにならざるを得ない体験があの子の今を作っているのかなと、勝手に決める。

一方で、一人でいることに耐えられない群れたがりの女の子というのもいる。
誰かに常に付きまとい、小判鮫のように張り付く。
一人で売場の服を畳ませても、向こうで誰かと誰かが近距離で話しているのをみると不安でたまらなくなるのか、そこに入る。
私は女子高だったから、このタイプはいつか重たがられる日が来るのを知っている。

うちの職場には両方のタイプの女子がいて、私はまるで女子高時代に戻ったような見物をしているわけである。
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