今の職場に16歳のアルバイトがかなりいて、そのうち一人は私の前の職場から引っ張って来た女の子であるが、その子以外はどうしようもない、指導以前の問題、とにかく遅刻、早く帰宅、ドタキャン、試着室に長時間隠れるなど、常識を逸脱した集まりである。

私も最初はアルバイト全員嫌いだった。
今も嫌いである。
しかし嫌っても使わねばならん。
私は先月からサボりバイトを一人ずつ私に張り付けて、仕事を手伝わせてサボり防止をやっている。

思いの外2人が使える事が判明した。
その都度その都度誉めてありがとうと言い、退社する時は必ず「助かった、ありがとう」と言うようにしたら、最近は向こうから「時間なんで帰るわ、ばーい」と言って来るようになった。
前は無視だった。

うち一人は、可愛い女の子でスタイルも良く、お喋りさんである。
以前から気になっていた子で、理由は他のアルバイト女子から悪口を言われていたり、少し距離があるのが気にはなっていた。
すぐサボるが、言いつけた仕事はちゃんとやる。
が、よく休む。
土曜日も体調不良でドタキャンだった。

今日は朝にちゃんと来た。
私が来るとスタッフ出入口でタバコを吸っていた。
今日はまじで寒かったカーライル…ニット帽を被っている人もいて、そんな中タンクトップ1枚である。
「体調良くなった?」と私が言うと、苦笑いした。
何とも言えない表情だった。
体調不良は嘘だろう。

レジで研修をしていたら、不自然に両手首を伏せる。
それが続いた。
何やろう…と気にして見たら、まだ新鮮な傷のリストカットがあった。
今まで気にしなかったが、両手首に無数にある。
ああ…これで頻繁に休むんか…
どの傷も古さはない。

ショックだった。
病院に勤務していたとき、両親に付き添われて来た17歳の女の子は手首から肩付近まで切り跡があり、傷を綺麗にしたいと来院した。
担当医は「向こう2週間にまたやらんかったら、綺麗にしたる。でもまたやった俺はやらん」と言った。
元々精神科医をやっていた形成外科の医師だったから、訴えるように話した。
17歳は約束した。
父親は泣いていた。
結局またやったと、父親から連絡が入った。

娘に話した。
娘は「学校の同級生にも多いで、リストカットやってる子。珍しくないよ。手首やったり太ももやったり」と言った。
桃を食べながらクールに言うからビックリした。
私は「あんた…」と言いかけると、娘は「私はやらんて、そんな意味ないこと。それにスイミングレッスンを、あんな最前列でお母さんから見張られてて、怖くてできへんわ」と笑った。
私は娘に「せやけど手首切ったって、死なれへんで」と言った。
娘は「手首切って死ねるなんか、誰も思ってないよ。現実逃避したいんやろ」と言った。
「現実逃避できるか?カミソリで太ももやら手首やら切って?」と私が言うと、「リストカットやってる子は友達とうまく行かなかったり、そんな悩み持ってる子多いけどな」と言った。
「お母さん、バスケばっかりやってたから、友達とうまく行かんみたいな問題なかったんちゃう?」と言った。
ビンゴ…
何故ワカル…
スポーツバカだったから、疲労困憊でしかなかった。
悩みは疲労困憊…
悲しき13歳の青春と、娘の環境の違いよ…

リストカットは精神科医でも止められませんからね…
17歳を診察した後に先生が私に言った。
私はあのバイトの子には、普通でいるしか出来ない。
ただ、今後も私の助手で仕事を仕込んで行きながら、アルバイト先に居場所を感じてくれたら良いなと思うが、そんなん理想過ぎるだろうか…
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