我が子を空手教室に入れたいと思って、息子が4歳の時に前からその存在だけは知っていた空手教室にお試しで行ったのは6年前のこと。
同時、子供クラスには10歳以下の子供がおらず、先生は「組手をするので、背丈が釣り合う子供がいないのでね…来年の5歳になって、もう一度来てくれませんか?もしかしたら、その頃に同じ年頃の子供がいるかもしれないし」と言った。
そうして一年後、再び行った。

5歳の誕生日翌日、再び空手教室に行くと同じ歳と背丈の子供が一人いたから、幸運にも入ることが出来た。
以後、今に至る。

当時子供クラスを持っていた先生はカタを重要としてレッスンを進める先生だった。
厳しくて優しい先生だった。
しかしコロナで色々あり、その先生は戻れず、当時子供クラスの補佐をしていた先生が今のクラスを継続してくれた。

先生は柔術のかなり上の有段者で、かつ空手もやってきた人であるから、レッスンはカタを重要視せず、セルフディフェンスのテクニックを重要視して空手も教えてくれる。
であるから、通っている子供たちはカタを完璧にできる子供がうちの子供以外いない。
理由は来てもすぐに辞めて、また新しく入って…と、長くいる子がいないのもあるが、通い始めて2年以上の子供が数人いるが、最初に習うカタ「激砕第一」が半分も出来ない。

空手を習った事のない私がどうこう言えないから、先生には何も言わないが、同じく剛柔流で空手をやっている夫には「日本やったら、2年もやってたらカタの一つも完璧に出来るはずやけどな…」と言った事がある。
激しく同意してくれたが、それは先生のやり方であるし、カタをやってきた先生がそれを必要だと認識していないなら、それはそれで学ぶ事はあるし…と落ち着いた。

数ヶ月前、2年以上通わせてはいるが、とても注意散漫な男の子のお母さんから先生に「もっと日本の空手教室のようにやって欲しい」と要望があった。
空手のことは知らんが、ユーチューブで見た日本の空手教室とあまりに違っており、だから息子はカタを一つも習得出来ないのだと憤慨していた。

先生は「僕は日本で空手を習った事がありません。カーライルで空手を習いました。柔術と空手を極める訓練は毎日してきている中で、必要だと思う事をやっています」と答えた。

お母さんの気持ちは分かる。
出きるなら、私だって日本の空手教室のように空手を学ばせたい。
しかしカーライルの空手教室の中で、○○流 、○○流とあるなか、私が習わせたい沖縄空手がこれで、有段者の先生が熱心に教えて下さり、それが例え日本の空手教室のようでなくても、セルフディフェンスの習得、いざ何かあったり、襲われた時に落ち着いて立ち向かえる自信と判断力を身に付けてくれるなら、それで意味はあると私は思うから、日本の空手教室のように…という希望は捨て去り、有り難くレッスンを受けるよう子供を通わせている。

結局、先週に二人のお母さんが「別の空手教室に通わせます」と言って辞めて行った。
本当の空手、日本の空手を求め辞めて行った。
日本の空手教室あのままをカーライルで継承している教室など空手に限らず田舎僻地カーライルにあるはずもない。
バレエだってそう、舞台で踊ったことも、バレエ団に所属してお稽古したことなど無い、ただバレエの指導員資格を持っているというだけの先生しかいない。

また人数が減った空手教室…
しかし「生徒一人になっても、僕は教えます」と言う先生を、私は尊敬しているし、我が子にはそれを有り難い事なのだと教えている。
日本のままの継承…
難しい…いや不可能だと田舎僻地に住む私は実感している。
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