まだ私が19、20歳の頃の花屋さんのバイト先に、とっても可愛い女の子のバイトさんがいた。
可愛いと言うより美人、本当に綺麗な顔の人だった。
ある時、二人で作業していたら、その人の彼氏や別のバイトの話、そして彼女の話になった。

私は最初は分からなかった。
仲良くなるうち、彼氏もいて彼女もいるバイセクシャルだと理解出来た。
その人は私に「気持ち悪いと思う?」と聞いた。
バイセクシャルであるということに嫌悪感抱くかと聞いた。
私は「彼氏は焼きもちを焼かないか?」と聞いた記憶がある。
ただ、父子家庭で育ててくれた父にだけは、バイセクシャルであること、しかし比率としては、やはり同性を愛してしまうことは言えないと言った。

その後、その人は舞台女優さんになった。
私は数年後にオーストラリアに行った。
そこで一緒に働いた人が同性愛者の人で、暮らしていた家の皆も同性愛者の人だったから、私は日本から離れたら、こんなに同性愛者の人があえて私は同性愛者であるということに拘ること無くオープンなんだとカルチャーショックを受けた。

今はイギリスに暮らしていて、周囲にはお母さんとお母さん、お父さんとお父さんの家庭もある。
違和感は全くない。
勿論、内心人がどう思っているかはわからないが、それに私は違和感がない。

先日、日本のニュース番組で話題のニュースを取り上げており、司会者が「同性婚が認められている国はお母さんとお母さん、お父さんとお父さん…という具合の夫婦がいますからね~」と言う場面があった。
数人いたアナウンサーや学者が険しい顔をして「えー😱!!」
と言うのをカメラがズームで捉えた。
この顔こそ、かつてあの人が私に聞いた「気持ち悪いと思う?」と聞いた理由であると思い出した。

オーストラリアで出会った同性愛者の日本人の人々は、日本だと堂々と手を繋ぐことも出来ないから、オーストラリアの方が
暮らすのには楽だと言った。

昨日も職場に男性だけど女性のファッション、ハイヒールサンダルを履いたお客様が二人来た。
それをジロッとみる人、なめるように上から見る人、知らん顔の人がいる。
私はレジにいて、その様子を見る。
結局、同性婚を認めている国の国民であれ、トランスジェンダーが普通の事になっているとニュースで言われている国であれ、実際はジロジロ見る人は見る、見ない人は見ないということに変わりはないと、いつも思う。

昨日は職場で何度も「あなた、ここで働いてる人?」と聞かれた。
名札も付けている私が「何かお探しですか?」と聞いても、その質問が返ってくる。
老人男性の中には、完全に上からなめるように見てから私の問いかけを無視し、白人スタッフに別のサイズがないか聞くこともある。

人が抱く嫌悪感は、国で認めたから無くなるわけではない。
それよりも、露骨な顔すな、すな…と、あのアナウンサーに言ってやりたい。
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