夫の従姉には二人の娘がいる。
もう二人ともハイスクールであるが、この二人が超偏食である。
姉妹は歳の差が11ヵ月しか離れていない。
長女が産まれて翌月には次女を妊娠、その為に長女を自分と夫側の祖父母に完全に任せた。
次女が産まれてからは次女も祖父母に任せ、自分は休憩を取るつもりであったが、それに慣れてしまい、二人の娘と共に暮らすことがストレスになった。

それでは子供が両親に懐かなくなるのではないか…、また子供たちが自分の家がどこなのか混乱するのでは?と懸念した祖父母が、せめて週1、2日くらいは両親の元で寝起きさせた方が良いとした。
しかし二人産んだものの、一度も二人同時に面倒を見たことがなかった母親(夫の従姉)は条件として、一人づつなら土日に帰らせても良いとした。

そうして、それは姉妹が小学校に入るまで続いた。
小学校に入ってからは平日を両親、土日は両親を休ませるという意味で互いの祖父母が預かることになった。
祖父母も癌治療を浮けながらであったり、高齢で車椅子であったりした事もあるせいか、姉妹はこの頃完全に偏食になっており、食べるものが茹でたスパゲッティにフィラデルフィアのクリームチーズを混ぜただけのものになっていた。
これを365日、毎食食べた。

祖父母に預けっぱなしになっていたから両親に懐かない。
反抗し始める娘…
夫婦は互いを責め合い、離婚した。
離婚してからは1週間ごとに姉妹は母親、父親の家を行き来して暮らしているが、「育てるのが嫌になる」と従姉が漏らすほど、娘達は母親に懐かない。
懐かないから愛せない。

ある時私に従姉が聞いた。
「どうやったら、そんなに子供たちがあなたの言う事を聞くの?」と。
自分で育ててきたからや…とは言えるはずもない。
休憩など誰が与えてくれるのか?
全て自分のせいやないかい…

先日、従姉が家に来た。
とにかくスパゲッティしか食べないから困ったな…と思ったが、イギリス人やしスコーンやらサンドイッチは食べるやろ…と思い、一応作ってみた。
ハムサンドのみ食べた。
しかし進歩である。

今16歳、あの食生活に誰も危機感を持っていないのが私には衝撃である。
が、イギリスで暮らしていると、たまに遭遇する。
お金が無いわけではない。
食に対する無頓着さがそうさせているのである。
何故ジャンクフードを毎日食べるべきではないのか…
それすら考えもしないのだと感じる。

娘の幼稚園からのクラスメイトで、ずっと問題児童だった女子がいる。
小学5年頃から肥満体型になり始めた。
その子の祖母は「ハイスクールは肥満だといじめに合いやすいから心配」だと言っていた。
予想は的中、今「肥満」であることで誹謗中傷を受けている。
母親は転校させると言っていた。
本人は転校はしたくない、痩せたいと言っている。
しかし家庭内の食事が母親により無頓着であるから、痩せるチャンスがない。
朝は一人でトーストを焼き、そこにピーナッツバターを塗って食べる。
昼はハイスクールのカフェでピザとフライドポテト、デザートはケーキ、夕飯は冷凍ピザやラザニアをチン、週末はマクドナルド、サブウェイのサンドイッチ、夕飯は中華の出前…
まだ12歳であるから、どう食べれば健康的なのかがわからないのだと思うし、家に無い、母親が買い置きしていないから難しいのかと思う。

小児肥満は痩せるのが難しくなる。
食の見直し、これは住んでいて痛感するが、イギリスにおいて無理だと思う。
食の見直しは押し付けになり、人権侵害になるからである。
転校で解決するかもしれないが、お母さん…ちゃうかな…まずは…
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