義母が今の家に越して来て1年以上が経過した。
前の家から持ってきた家具と荷物の半分以上は入らず、車庫に眠ったままになっている。
義母の家の車庫は車が2台余裕で停車できるサイズなのであるが、そこには家の中に入らなかった家具と捨てられない家具、そして開かずのままになっている44箱の段ボールが車庫の大半を占めており、義母はその段ボールに何が入っているのかも把握しないまま今日に至る。

私も夫も、その段ボールの中身を1年以上使わずに暮らせたという事は、その段ボールの中身は不要なものか思い出か・・ではないかと推測しているため「孤独や」と連呼する義母に「毎日1個の段ボールを開けていってみてはどうか?」と提案したが、そんな事は自分のする仕事ではなく、執事か息子がやるべき仕事だと思っているのか、手を付けていないままである。

数年前、義母を亡くした友人が1年をかけて突然死した義母の家を空にした話を聞いた。
「とにかく思い出も何もかも捨てられなかった人みたいで、全部置いてあったから、処分するのに大変やった。毎日家に通って1日整理と掃除をして1年。業者に頼んで有料で処分してもらわねばならない大きなものもあり、お金はかかるし大変よ」と話してくれたのを聞いた時、他人事ではないと思った。

義母は息子達が初めて履いた靴、パンツ、被った帽子、肌着、ぬいぐるみ、絵、玩具、漫画や絵本に至るまで全て保管している。
息子3人分のその箱だけでも相当な量がある。
それに加えて1番目2番目の孫の靴、パンツ、帽子、下着、ぬいぐるみ、シーツなどを保管しているため、その箱だけでも相当な量になる。
私は勝手ながら、いつも義母が生きているうちに自分で1日1個の箱を断捨離してくれたら、もしも義母に何かあった時、その大変さがちょっとでも減るのになと、その友人の話を聞いて以来考えていた事であった。

そんな数日前の事。
義母からうちの旦那に「今週中に私の車庫を空にして頂戴」と言って来た。
金があるのだから便利屋にでも頼めば良いものを、いつもの三男頼みである。
まあ私が今週は仕事なので、それを知っての頼みだとは分かっているが、今週中に不要の家具を売り飛ばし、44箱の段ボールを空にする任務を課せられた夫。
NOともいえるが、受けるのは夫である。
私がどうこう言える事もない。

義母自信も把握していない中身。
前の家から越してくる時、不要な物は相当ゴミに出したし、人に引き取ってもらったりした家具も相当ある。
なのに開かずの箱が44である。
中身が何なのか・・

私は夫に「何で急に、しかも今週中なん?」と聞いてみた。
夫は「分からん。ただ車庫を空っぽにしたいらしい」とだけ言った。
私は「これからは車庫に車を停めたいんやろか?」と聞いてみた。
夫は「うちのオカン、車庫みたいな壁のある所に車いれられへんで、言うとくけど。広場みたいな空間にしか車を停車でけへんから」と言った。
ほな、車庫として使うつもりもない。
何でそれを空っぽにするのだろうか。
義母の身辺整理が始まったのだろうか・・・

いや、それはないか・・
急ぐ理由の無い車庫整理が始まる。
ああ・・私は仕事を持っていて良かった・・
絶対に手放すまい、この私の仕事だけは。
何があってもしがみつく、義母が生きているうちは・・
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