この国に来て10年近く、私は働いて来た。
元々、勉強嫌いの私はイギリスに来て勉強する事を避けてきたが、しかしそれではアカンとは思っていて、教科書から英語を学ぶのではなく、叩き上げで現地英語を拾得する方が性に合っていると自分で分かっている。
ならばどうしたらエエのか・・と言う事で、仕事をしてきたのが大きな理由である。

こんな基礎も出来ていない私の英語で、何故に就職出来てきたのか分からんが、そこがイギリス人の寛大さに感謝と言うべきか、面接官は「いや、まあ・・・アンタの英語は最低限分かるで」と、深く考えずに採用してくれた。

そんな私が年に1度、最も憂鬱になる時がある。
それは会社のクリスマスパーティである。
およそ1年前から幹事役が好きなパーティ女が会場を押え、皆がこの日の為にドレスを買い、美容院に行き、ネイルに行く気合の入れようである。

しかし、会場とは言え、時としてこの会場とはパブ(日本で言う、大衆居酒屋みたいなもん)にちょっとお洒落感を足しただけのような場合も多いため、何ともパーティとは良いがたい場合もあるが、皆のドレスの気合が半端なく、こういう場合、地味好きな私は200%パッとしないワケである。

今回は、この辺じゃあマシなレストランに併設された多目的ホールにて行われる。
クリスマスパーティをする人々は、皆がこの多目的ホールに押し込まれる形となるため、テーブルは違えど、その多目的ルームに来ている客は、全員が悩殺ドレスを着ているわけである。
そうして共同のダンススペースで踊り狂うのである。

そもそも、英語にて大人数で会話する事が苦手な私にとって、パーティそのものが苦手であるから、去年は嘘を言って不参加にしたが、今年は半年前から皆に「絶対参加して」と言われ、絶対に逃げられないようにされてしまったため、参加必須となってしまった。

私は車で行くため、お酒は飲めないから、食べてコーラでも飲んでいれば良いのであるが、その後が問題である。
100%の確率で皆が踊る。
むしろ、これが楽しみであると言えようか・・
この時期だけ活躍するアマチュアDJが来て、田舎ディスコさながらのミラーボールをキラキラさせ、紫のライトなど時折当てられるわけである。

DJがかなりのオッサンの場合、かける曲がダイアナロスだったりするわけで、その場合はうちの60代目前店長のような女性客が「フオー!!」と言いながら一斉にテーブルからダンスフロアに出て来て、悩殺ダンスを踊り出す。
そうして今流行のガチャガチャした早い曲がかかると、若い客達が踊りだす。
私はこれを嫌々ながらも、せめて年1くらいは付き合わねばならないと思う義務感から、これが最高に苦痛なのである。

いよいよ、この日がやってきた。
金曜、夜7時から、このパーティは始まる。
解散予定は午前1時なり。

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