いよいよシーズン到来です・・・。
何のシーズンかと言いますと、ワールドカップじゃなく、パレードのシーズンです。
???
何のパレードかと言うと、ベルファストに限らず、北アイルランド各地で行われる、トゥエルフと言われる、来月12日に行われるプロテスタント系住民のバンドのパレードです。
このお祭りは、大昔、イングランド軍がアイルランド軍に勝ったことを祝って行われるもので、その当時イングランド王であった、オレンジ公ウィリアムを称え、その名前をとったプロテスタント系住民の作るオレンジオーダーと言われるグループがバンド演奏します。
というわけで、プロテスタントの人(元々イングリッシュ)にとっては、お祭りであったり、どうでもいい日ですが、カトリックの人(元々アイリッシュ)にすると非常に不快なイベントで、毎年暴動になったりします。
この、イベントを前に、近所が今月初めから、すごいことになってます。
家の近くの通りにいっせいにユニオンジャックが上がりました。
(わかりにくいかもしれませんが、小さい旗も全部ユニオンジャックです。)
UKの旗があがって、それがどうした?って思うかもしれませんが、結構ショッキングな光景です。
UKに感心がなかったり、特にイングランド以外に興味が無いと知らないかも知れませんが、UKは国じゃなく、4つの国の集まりです。ユニオンジャックも4つの国の旗のあつまりで出来てます。
(ワールドカップをみると、イングランド国旗がユニオンジャックではないので、わかると思います。)
その国のひとつである北アイルランドは、もともとアイルランドの一部だったところです。
大昔にイングランド軍がアイルランドを占領し、人々も住みつき、その後ダブリンを中心とする南半分は独立を果たしますが、北はイングランド系の人が多いことからUKの一部として残った場所です。
それで、北アイルランドには元々イングランド系のプロテスタントの住民と元々アイリッシュなカトリック住民といて、UKとしてイングランドと仲良くしていくべきと思う人と、元々の国であるアイルランドに戻るべきと思っている人と分かれ、紛争が続いていました。
今は爆弾テロとかは無いですし、大多数の住民もいがみ合ってるわけではないし、双方のミックスマリッジも多いくらいで、多くの住民は宗教に関係なく、だれとも仲良くしようと思ってますし、そうしています。
しかし、人によってはそう思って無い人がいて、政治もまだ色々問題があるし、ワーキングクラスの家庭でそだった若者とかを中心に、パラミリタリー活動が行われていたりしています。
先月だったか、ある街ではカトリックの少年がプロテスタントの若者の集団にいきなり刺されて殺害される事件もあったりしました。
そんな状態なので、カトリックにしろプロテスタントにしろ、ある程度認識のある人は、アイリッシュの国旗も、ユニオンジャックも掲げません。
ましてや、オレンジオーダー(プロテスタントグループ。)の紋章だったり、飾ったりしたら、アイリッシュ系の友人は出来ないと心得てください。
(ちなみに、北アイルランドに旅行に来るときは、ユニオンジャック模様のもの、持ち歩くのやめた方がいいです。)
つまり、普通、みんなと仲良くしたい~と思っている人は、わざわざ、ナショナリティーを大げさにアピールしたりしないわけです。
している人は、「なんか文句あるの?あるなら、かかってきなさいよ!?」とアピールしている感じです。
ベルファストは、場所によって、プロテスタント住民が多かったり、カトリック住民が多かったりで、エリアがまだはっきりしているところが多くあります。
そういうところでは、そのグループに属さない限り、住みづらいです。
今住んでいる、家の近所、完全にプロテスタント圏内・・・。
(彼は、わざわざアピールしたくないプロテスタントです・・・。なので、特に問題なし。)
場所によってはもっと混ざっていたり、住民が気にしないのでぜんぜん平気です。
そして、場所によっては、多分パラミリタリーに属する人が住んでいるんだろうな~と思わせるほど、ナショナリティーアピールが強い。
写真に取った、この家の近所の通り、かなりアピールが強いです・・・。
イングランドの試合の時なんか、(北アイルランド人は、普通は特に応援しません。)パラミリタリーのフラッグまで上がってたし、野外バーガーショップまで出て、応援がすごかった・・・。
去年のパレードのシーズンは、パラミリタリーの若者グループが、ドサクサにまぎれて、人種差別で中国人家庭をアタックとかあったので、ちょっぴり、怖いな~と言うのが感想。
家の通りの近所の人は優しいので、特に問題なく暮らしてますがね。
こうやって、旗が張り巡らされた通りを歩いていると、ベルファストだな・・・と思います。
生きてる歴史・・・と言う感じ。
