大湾節子さんの著書『幻の旅路』の

「第3章 1980年、第三回目の旅」
9月15日~11月25日 71日間 七ヶ国
イギリス→オランダ→フランス→スペイン→モナコ

→イタリア→ギリシャ→イタリア→モナコ→

フランス→オランダ→フランス→イギリス
の読後感の続きです。

幻の旅路

本書からの引用はブログの引用機能を使って表記します。

なお、引用文中、(略)はブログ筆者による省略です。

 

私の読後感を大湾さんがご自身のブログ「『幻の旅路』大湾節子のブログ」に、カラー写真を添えて転載してくださいました。添えられた写真によって、ご著書のイメージが膨らみます。

大湾さんのブログはこちらです。大湾さんは、図書館へのご著書の寄贈プロジェクトをなさっています。

 

 

マラガに行く途中で会った日本人の若者~旅は道連れというけれど~

10月13日 グラナダ→マラガ、コスタ・デル・ソル→グラナダ
 
(略)
それというのも、マラガ行きの列車の中で一緒になった日本人男性と同一行動をとり、遠慮して相手に調子を合わせ、「いいですよ」を連発したためだった。その男性は学生のように見えたが、三十歳前後の勤め人でAさんといった。
 
(略)
もうこの頃には、Aさんと行動を共にしたのを完全に後悔し始める。
 一人で行動しているときは、ミスをしないように細心の注意を払うのだが、日頃の鋭い方向感覚もそばに人がいるとすっかり狂って動かない。英語のできない彼は、道を聞くのもすべて私任せなのだ。
 
(略)
同じ列車に乗ったが同じ車両には座らず、彼は途中下車したようだった。降りるときにさよならも言わなかったので気がつかなかった。
 
(略)
最初にひとこと「ノー」と言わなかったために不愉快な思いをした。疲れた一日だった。
 
大湾さんは、旅先で計画性や土地勘のない、いわば優柔不断の日本人男性と出会ったことで不快極まりない目に遭いました。さんざん歩かされたり、通訳に協力したり、挙句の果てにはスペインのお金を持たない彼にスペインペソへの換金をしてあげる羽目になりました。詳細はご著書に譲りますが、いろいろあったようです。
この節を読ませていただき、今、日本の国政で騒がれているある出来事を思い出しました。「忖度(そんたく)」という言葉です。
思えば私の人生は、職場にとって、上司にとって、「都合のよい男」で終始したように思います。常に忖度していた人生のようでした。人から褒められて有頂天になっていたのかもしれません。ですから、自分には向かない管理の仕事を任され、ボロボロになって、不可抗力で職場を去ることになったのです。大好きな授業研究だけをしていたかったと思います。
 
 
ゆうじゅう‐ふだん(イウジウ‥)【優柔不断】 (形動)ぐずぐずして物事の決断が鈍く、煮え切らないこと。
Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988
 
そんたく【忖度】
(「忖」も「度」もはかる意)他人の心中や考えなどを推しはかること。推量。推測。推察。
Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988