顛と"うのブログ

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闇を恐れたり嫌ったりする必要はありません。
闇も私達の一部です。2019年の11月25日で
これまでの世界史が終わりした。2020年から
世界はどんどん変わってゆきます

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(安倍総理ご健在のころ・・・)

安倍総理大

臣も出席され、演説を行ったわけですが、1999年、大平総理――ではなく、小渕総理が欧州を訪問されました。亡くなられる少し前のことです。

その頃は、ちょうど

ユーロ

が新しい通貨として本格的に始まろうとしていた時期でした。その欧州訪問にあたり、総理のスピーチ原稿を作るようにという指示があり、当時の西村欧亜局長から、「どうするんだ、これ」というような形で指示を受けたことを非常によく覚えています。総理大臣のスピーチというものは、やはり非常に重要です。単に、その場の相手に対して言いたいことを言えばいいというものではない。その場にいる人たちが、何を聞きたいのか。そして、その国際社会全体に対してどのようなメッセージを発するのか。

そこが非常に重要なのです。


安倍さんのスピーチについては、谷口智彦さんが内閣官房参与としてスピーチライターをされているという話も聞いています。ただ、安倍さんのスピーチ単体だけを聞けば、それほど違和感を覚えなかった方もいるかもしれません。

問題は、その前に演説した人物です。フランスのマクロン大統領です。マクロン大統領のスピーチは、やはり非常によくできていました。なぜか。今回のサンクトペテルブルク国際経済フォーラムというものは、

明らかにロシアが長い時間をかけて作ってきた場

だからです。1998年頃、ロシアはデフォルト危機に陥りました。そのような状況にあっても、「これから先、ロシアは必ずグローバルな新しい世界秩序の中で重要な存在になる」という考えのもとに、サンクトペテルブルクでこのフォーラムを育ててきた。そして、

その中心にプーチンがいた

わけです。したがって、この場で語るべき中心テーマの一つは、当然ロシアとの関係です。しかし、だからといって、「ロシアと仲良くしましょう」だけでは意味がない。国際情勢全体をどう見るのか。

マクロン大統領は、そこを非常に明確に語っていました。

 

たとえばイランとの核合意。非常に面白かったのは、

アメリカに対する批判です。アメリカが一国主義的な方向へ

進み、保護貿易を行おうとしている。国際社会で約束したことについても、「そんな約束はもう関係ない」というように一方的に撤回する。さらに、特定の主権国家に対して一方的に制裁を加える。それでいいのか。マクロン大統領は、そうした問題を非常にはっきりと提示していました。ここで重要なのが、

ソブリンティ、つまり主権という概念

です。主権国家同士が、

それぞれの主権を尊重しながら堂々と関係を築

いていく。開かれた主権国家同士の関係を作っていこう。そういう普遍的な原則、つまりプリンシプルを一本通した上で、スピーチをしていたわけです。ところが、その

マクロン大統領の演説の後に安倍さんが何を話

したのか。

いきなりFIFAワールドカップの話

です。日露戦がどうだとか、そういう話から始める。会場を見ていると、プーチンは、マクロン大統領のスピーチでは非常に熱心にメモを取っていた。

ところが

安倍さんの演説になると、少し雰囲気が違う

。さらにその後、「今、ロシアが求めているものについて、日本はこれだけ提供できます」「こういう技術があります」「こういう協力もできます」というような話が続いていく。私は、

「このご時世に、そこでその話をするのか」

と思いました。私は1998年、当時の首相の欧州訪問に際して、演説原稿を作るチームの中にいました。その時、「一体何を書けばいいのか」と非常に考えました。今になって思えば、

あの時に本当に書くべきだった

のは、

これからグローバルな新しい世界秩序をどう作っていくのか

という話だったのです。これこそが、ヘゲモニーを持つ大国の発想です。

まず大きな概念を打ち出す。

たとえばソ連時代であれば、何らかの大きな理念や概念を提示する。それについて、

「いや、こうではないか」
「こういう問題もある」
「では、具体的にはどうするのか」

という議論を起こしていく。

そういうスピーチが、ヨーロッパの政治文化では求められているのです。


ところが安倍さんの場合は、どうしても「営業」のように見える。「笑うセールスマン」のような感じです。私は以前から、

世界にはいくつかの階層がある

と申し上げています。

一

番上には、王族や根源的な支配層

がいる。その

下に、番頭格の

ような人物たちがいる。さらに

その下に、支配人、マネージャー

がいる。その下に労働者がいる。そういう構造です。その観点から見ると、安倍さんはやはりマネージャークラスなのです。一つのお店を任されている支配人。その限られた範囲の中では重要な人物です。

しかし、

マクロンやプーチンが話しているのは、「世界をこれからどうするのか」

というレベルの話です。根源的な階層との関係で、世界秩序そのものをどうしていくのか。そういう話なのです。昔、「プリンシプルのない日本」という言葉がありました。まさに、プリンシプルのない日本の総理大臣。ここまで来てしまったのか、という感じが非常にします。とはいえ、安倍さん本人は堂々としている。「私は最近、打たれ強くなりました」などと言って笑いも取っていました。さて、今回のテーマは、

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