PFAS(ピーファス)とは、耳なられない言葉ですが、
**Per- and Polyfluoroalkyl Substances(有機フッ素化合物)**の総称です。
日本では「有機フッ素化合物」や「永遠の化学物質(Forever Chemicals)」と呼ばれることもあります。
■ どんな物質?
PFASは、炭素とフッ素が非常に強く結合した人工化学物質のグループで、
水や油をはじく性質を持っています。
そのため、
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フライパンのテフロン加工
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防水スプレー
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食品包装紙
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消火剤
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半導体製造
などに使われてきました。
■ なぜ問題になっているの?
PFASは
✔ 分解されにくい
✔ 環境中に長く残る
✔ 体内にも蓄積しやすい
という特徴があります。
代表的なものに
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PFOA(ペルフルオロオクタン酸)
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PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)
があります。
これらは一部の研究で、
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コレステロール値の上昇
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免疫機能への影響
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発がんリスクとの関連
などが指摘されています。
■ 日本では?
日本でも河川や地下水からPFASが検出され、社会問題になっています。
特に米軍基地周辺での検出が報道され、関心が高まりました。
現在は、PFOAやPFOSの製造・使用は国際的に規制されています。
■ まとめ
PFASとは
水や油をはじく便利な人工化学物質
しかし「分解されにくく、体や環境に残る」ため問題視されている
PFASがペット(イヌ・ネコ)に与える影響について、現在わかっていることを整理します。
■ PFASは動物の体にも入るの?
はい。
PFAS(代表例:PFOA、PFOS)は
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水道水
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食品
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ハウスダスト
などを通じて体内に取り込まれます。
イヌやネコは
✔ 床に近い生活
✔ グルーミング(特にネコ)
✔ 同じフードを長期摂取
という特徴があり、慢性的に曝露しやすいと考えられています。
■ 動物で報告されている影響
研究(主に実験動物)では:
① 肝臓への影響
・肝酵素上昇
・脂肪肝様変化
② 免疫系への影響
・ワクチン反応の低下
③ ホルモン系への影響
・甲状腺ホルモンの変動
特にネコは甲状腺機能亢進症が多い動物種であり、
環境化学物質との関連が疑われた研究もあります。
■ がんとの関係は?
ヒトでは腎がんや精巣がんとの関連が議論されていますが、
犬猫での明確な疫学データはまだ不足しています。
ただし、PFASは
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分解されにくい
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体内に蓄積する
という性質から、長期影響の可能性は否定できません。
■ 飼い主さんができる対策
現実的には:
✔ 浄水器の活用(活性炭タイプ)
✔ 防水スプレーの室内使用を避ける
✔ フード保存容器をプラスチックからガラスへ
✔ ハウスダスト対策(こまめな掃除)
などが現実的です。
ペットフードを選ぶときも、原材料をよく見て選んでくださいね。
