まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

 

先日、数か月前から「傷が治らない」と来院された猫さまがいました。

 

傷口を確認すると、なかなかすっきりせず、少し厚みもあります。

 

このような場合、単なる傷ではなく、がんが隠れている可能性も考えなければなりません。

 

猫さまでは、皮膚や耳、鼻、口などに「扁平上皮がん」ができることがあります。初めは傷や炎症のように見えるため、「そのうち治るだろう」と様子を見てしまうことがあります。

 

【症状】

しかし、傷口がいつまでも治らない、出血する、ジュクジュクしている、盛り上がってきた、ぐちゃぐちゃしている――こうした変化が続く場合は注意が必要です。

 

もちろん、すべてがんというわけではありません。でも、数週間たっても改善しない傷は、早めに動物病院で診てもらうことが大切です。

 

【飼い主さんができること】

「いつもの傷だから」と放置せず、早期発見・早期治療につなげること。
それが、猫さまの大切な命を守ることにつながります。

 

【高齢猫がよく鳴くときは?】

猫が高齢になってから、以前よりよく鳴くようになった――。そんなときは、「年を取ったから」とだけ考えないことが大切です。

 

【甲状腺機能亢進症】

高齢猫に多い病気の一つに、甲状腺機能亢進症があります。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されます。

症状

・代謝が活発

・体重が減る

・食欲が増す

・水をよく飲む

・落ち着きがなくなる

・夜に大きな声で鳴く

 

などの変化が見られることがあります。

特に「食べているのに痩せてきた」「以前より活動的になった」「夜中によく鳴く」という場合は注意が必要です。

 

【甲状腺機能亢進症の検査】

甲状腺機能亢進症は、血液検査で甲状腺ホルモン(T4)などを調べることで診断につなげることができます。

 

 

【飼い主さんのできること】

 

高齢猫の行動の変化は、病気のサインかもしれません。

「年齢のせい」と決めつけず、気になる変化があれば一度、動物病院で相談してみましょう。

内服薬「チロブロック錠(動物薬)・メルカゾール錠(人医学)」を飲んでいる子は、割合にいます。

 

 

↑ラッキーにあたえていた食事です、
 
 *キビナゴとクコの実を炊いてます。
 *サツマイ
 *ハトムギ
 *低速ジューサーの残りのニンジン
 
 
10年近く皮膚病が治らず、いろんな病院に行き、処方食も食べていたワンコさまの飼い主さんと話していました。
 
その子は、以前は、
1、四肢
2、お腹
3、顔
4、耳
5、肛門の周り
 
なども毛がなく、痒みが伴い掻くので、皮膚が
1、肥厚
2、黒くなり色素沈着
 
になっていました。
 
 
(一般的な治療法)
1、ステロイド剤
2、シャンプー
 
だったのですが、ステロイド剤を飲んでいるときは、いいけれど、それをやめるとすぐに掻くというのが、続いていました。
 
私は飼い主さんに「長い時間がかかるけれど、『食事療法』をしませんか」と話したのです。
(基本)
1、野菜
2.豆腐
3、小さい魚
(まな板に乗るような小さい魚 重金属の問題があるので)
です。
 
でも、始めの食事療法なので、
*下痢をする。
*食べない
*体重の減少
 
などがありましたが、その度に病院に来られて、
*血液検査
*体重測定
 
軌道修正をしています。
 
「始めは、私の食事が間違っているのかもしれないと、めげそうになりました」といわれていました。
でも、話し合いながら、やっていくこと数カ月、そのもふもふちゃんは、黒い皮膚のところに、うぶ毛が生えて、そして、黒い皮膚の消しゴムをかけていくように肌色になってきています。
 
 
全部の子の適用とは、いえませんが、
 
慢性の皮膚病(リンパ腫ではない子)の子には、食事療法であまり薬やサプリメントを使わないでも治ると考えています。
 
(理由)
1、ドライフードの中には、酸化防止剤が入っているが、手作り食は防げる。
2、トランス脂肪酸が含くないものを与えれる。
3、添加物が少ないものを与えられる。
 
 
(飼い主さんの出来ること】
 

全部を手作り食にするのが、難しくてもなるべく添加物のないものを与えませんか。

 

【それ以外の治療】
・有機ゲルマニウム療法
・幹細胞培養上清液
 
なども併用してできますので、じっくり皮膚病を見直してみませんか。

 

私たちの動物病院には、慢性肝臓炎や胆のう炎を抱える子が多く来院しています。

肝臓病の一般的な治療は以下の通りです。


・ステロイド剤
・ウルソ

 

今回ご紹介するワンコさまの情報です。
・18歳・去勢済みオス
・体重 4,940g
・診断:慢性肝臓炎、胆のう炎

 

【当院での治療】
・フィーバーフュー
・ミサトール
・有機ゲルマニウム

 

【血液検査の結果】

 

 

【飼い主さんにできること】
慢性肝炎、胆のう炎、慢性膵炎はいずれも「慢性炎症」が関わっています。大切なのは、まず炎症を抑えることです。そのためには、体をアルカリ性に保つ工夫が有効です。目安として、尿のpHを7.5前後に保つよう心がけてください。

いまは、従来の方法に加えて多様な治療の選択肢がある時代です。

 

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↑眼窩 鼻腔内リンパ腫が7年半以上寛解しているいちごちゃん

 

私たちの動物病院では、いまメラノーマのワンコさまを多く診察しています。

 

手術が無理で、大学病院で放射線治療を受けられたワンコさまです。4回放射線治療をしましたが、もう無理ということで来院されています。

来られたときは、食べ物を取ることができず、口腔内が腫れた状態でした。

 

■当院でも治療法

・アルカリ化の食事治療

・光免疫誘導療法

・高濃度ビタミC点滴

・ルペオール

・丸山ワクチン

 

などをしています。

 

■当院受診後の経過

口腔内のメラノーマは、まだ寛解していませんが、縮小傾向になっています。

なにも食べなかったのですが、少しは自分で食べています。