海から帰った翌朝。
私と主人は、今度は山へ向かって出発した。
目的地は、フィレンツェから車で1時間ほど。
標高1000メートルに位置する避暑地ヴァッロンブローザ。
この地はイタリアで初めて、国立高等森林学校が置かれ、
世界中の樹木が集められた樹木林があり、
自然保存地区でもある。
毎年夏には、この豊かな森を舞台に行われるフェスティバルが開催され
数年前から主人もその出演者として招かれている。
昨年は日本滞在が9月までだったので、
私は見に行けなかったが、
2年前は森の中でオーボエ奏者と共にダンテ講演を行なった。
その様子はこちら。
今年はヴァッロンブローザ修道院にてアンサンブルの演奏と共にタッソの作品の朗読をすることになっていた。
午前中に教会の中で発声練習をして、昼頃には、ミュージシャンたちとともに合わせる予定だった。
が、教会での約束の時刻には、ガイドさんが団体ツアーを連れて来ていて、予定通り行うことができなかったよう。
同じ時間に私は、香水を作るワークショップに参加しようと思っていた。
予約ができていなかったので、
ダメもとで聞きに行ってみる。
「予約していても来ない人もいるから、少し待っていて。」
と言われる。
会場には私と同じような予約ができなくて、当日のチャンスに賭けている人がけっこういた。
難しいかな?
同じ境遇の人たちとおしゃべりをしながら待つ。
予定時間になっても、中々始まらない。
と言うのも、
その前に予定されている森の散策など、数種類のイベントが終わる時刻を考慮して、
少しだけ待って下さいね。
と主催者。
イタリアらしい。
結局予定時刻を20分ほど過ぎてスタート。
私とおしゃべりしていた予約外の人々もうまく5人グループに入ることができた。
ラベンダーベースの練り香水を作ることになっていた。
薬剤師さんが、香水の歴史から分かりやすく話してくださる。
エジプトではクリーム状になったものを
三角錐型にして頭の上に乗せて、
それが溶けていって髪に流れていくのが、
香水というかリンスのようなものの始まりだとか。
液体の香水を作るものだと思っていたが、
今回は、蜜蝋やシアバターを使ってのクリーム状の香水ということだった。
[ラベンダーの練り香水 レシピ]
5人分(直径3センチほどの缶 5個分)
⚪︎蜜蝋 12g
⚪︎シアバター 12g
⚪︎ホホバオイル 37g
⚪︎ フィレンツェから1時間ほどのところエッセンシャルオイル ラベンダー 40滴
⚪︎スウィートオレンジ 20滴
⚪︎ミント 3滴
⚪︎ベルガモット 8滴
(われわれはこの分量で作ったけれど、香りをしっかりと楽しみたい方は
下のレシピにあるペンで訂正してある前の分量の
エッセンシャルオイルを入れても良いかもしれない。)
5人1グループになって、レシピに書いてあるように分量をはかり、
はかり終えた蜜蝋とシアバター、ホホバオイルを温めて溶かしに行く。
残りのメンバーはその間にエッセンシャルオイルを混ぜていく。
この日に使用したエッセンシャルオイルは、私がいつも利用しているブランドのものだった。
ラベンダー、オレンジ、ミントの順番にオイルを入れていく。
ミントを入れた瞬間、強過ぎて、他の香りが感じなくなったような気がしたが、
その後、ベルガモットを加えて混ぜ合わせると
ラベンダーの香りが蘇って来た。
エッセンシャルオイルを溶かした蜜蝋シアバターなどに落として混ぜていくと
みるみるうちに凝固していく様子が、
興味深かった。
クリーム状になったところで5個の小さな容器に小分けする。
そして使用期限は、作った日から三年とのこと。
日付をチケットに記入して、容器に貼って出来上がり。
このヴァッロンブローザでのイベントは、植物ガイドとのトレッキングや野外コンサート、
そして主人の出演するタッソの朗読とアンサンブルなどのクラシックコンサート、
私が参加した香水作りのワークショップなどなど、
涼しい避暑地で、美味しい空気を吸って
自然に触れながら、楽しむことができる。
今年のイベントはこのような感じ。
夕方からは、野外コンサート会場を見ながらのんびり歩いて
友人との約束のトラットリアへ向かう。
食品小売店の奥がトラットリアだった。
うなぎの寝所のようなスペースに、二列テーブルが置かれていた。
かなりキューキュー。
面白い。
こういうところが美味しかったりするんだよなぁ。
グルメの友人が予約してくれていたトラットリアで、
帰国後初のポルチーニ茸をいただく。
一人遅れて来る友人を待つ間に
アンティパストとして
ポルチーニのピッツアをつつき、
そしてポルチーニソースのタリアテッレ。
続いてポルチーニのフリット!
外はサクサクで、中はジュワッと柔らか。
至福の瞬間〜
こうして8月最後の週末は、賑やかに過ぎていく。
日々のフィレンツェの光や時間の中で、ひとつひとつ手作業で制作しています。
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