コロナでご無沙汰だったピアノコンサートで鳥肌がたつ | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

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フィレンツェ在住26年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。


テニスの後はピアノコンサート。



スポーツの秋、芸術の秋


午前中、仲間とのテニスで、ダブルスを2時間し、しっかりと身体を動かした後は、


久しぶりに長女とペルゴラ劇場に行く。


友人から前回のショパンコンクールで優勝した韓国人ピアニストチョ ソンジン


のピアノコンサートがあると聞き、


長女に行きたいか?尋ねた。


ここのところ、一度やめていたピアノに再度、熱中している彼女は、めずらしく一緒に外出するという。





若い才能に鳥肌が立つ



プログラムはヤナチェクとラベルから始まる。






ヤナチェクと言うと、村上春樹の「1Q84」に中でシンフォニエッタが登場したが、


ピアノソナタは初めての体験で、中々興味深かった。


ラベルは、技巧がものすごく、指使いに見入ってしまった。


彼がピアノを撫でるように弾くたびに、鍵盤から桜の花が散るように音がこぼれ出す。


あるいは、蝶々がひらひらと飛び出す感じ。


私の頭の中で、インスタレーションが繰り広げられていた。






後半のショパンは、表現の仕方がなんだか今まで聴いたものと全然異なり、


「あれれ!」

とビックリしたが、鳥肌が立つ演奏で、ぐいぐいと引き込まれた。


家に帰って、ツィマーマンショパンのでCDなどで比べてみたいと思った。


周囲のイタリア人聴衆も拍手喝采で


「ブラボー!」が連呼された。


アンコールにはショパンのノクターンを弾いてくれて、


まさに今、この曲に取り組み出した長女にとっては、まるで贈り物のようだった。



振り返ればこの2年間、コンサートに一度も行っていなかった。


聴衆が、演奏者の時間、命を共有する時間は、


コロナでそれができなくなったからこそ、


細胞が震えるような感動を思い出させてくれた。



人は感動を求めている。



感動がなければ、ミヒャエル エンデの「モモ」に登場してくる時間泥棒、灰色の男たちで、人生がいっぱいになってしまう。



忙しさのせいで、灰色の男たちに時間を渡したわけではないけれど、


コロナで閉じこもった時間もやっぱり灰色の男たちに支配されてしまったような気がする。


そんな中での久しぶりのコンサート。


はじけるばかりの才能が、一気に私と長女の心に色鮮やかな火花を散らしてくれた。



感受性豊かに、たくさんの色で溢れた毎日を過ごしていきたいものだ。


今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。




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