次女の夏休みの絵が出来上がった。
彼女の体がすっぽり隠れるくらいの大きなキャンバスに、大好きなエジプト神を描いた。
別に夏休みの宿題などでもなく、ただ単純にお絵描き好きだった次女に
長い長いイタリアの夏休みを楽しんでもらうためにキャンバスを買った。
どの絵をこの大きなキャンバスに描くか、スケッチブックに色々とデザインしながら、最終的にはこちらに決まる。
学校が開始して意気揚々と通学し始めた次女だが、
主人が不在のこの週は、二人でリラックスするとともに、
親として、しゃかりきする私。
いつも学校関係、役所、病院などのことは全て主人任せなので、かなり楽をしてきているが、
やるべき時がやって来た。
先日、小児科医の診断書をもらい、アレルギー検査の予約をする必要がある。
主人の帰国を待ってからの予約では、検査はどんどん遅くなる。
ということで、先ずは薬局で予約を試みる。
電話予約は、空恐ろしく待たされるので、できるだけ避けたい。
薬局で、予約できた最短は12月14日。しかも、ボルゴ サン ロレンツォ という街。
フィレンツェ市内から車で小一時間はかかる。
こちらの病院には、私も次女もお世話になったことがあるので、よく知っているとも言えるのだが、
距離も日時も、ちょっと遠すぎるので、考えることにする。
「メイヤー(大学病院の小児科専門病院)は予約できますか?」
と聞くと
「メイヤー予約は、薬局ではできないから、電話予約して下さい。」
と言われる。
ドイツから電話がかかって来て、主人と話している時に、この件に触れると
「遠い場所でもとりあえず、予約をとっておいた方が良い。そのあとメイヤー(小児病院)に予約を変えることができるかもしれない。」
と言い出す。
家から一番近い薬局はまだ開いていなかったので、それではそこで再トライしてみることにする。
近所の薬局の予約開始時間に行くと、
すでにどこもいっぱいで、予約は取れないという。
「えっ! 朝 ボルゴ サン ロレンツォ があったんですけど…」
それさえも消えてしまったということ。
困り顔の私に、薬剤師さんがアドバイスをくれる。
「小児科医に、緊急のUか、Bのカテゴリーを選んでもらうように予約票を書き直してもらったら、予約は取れるかもしれない。」
と。
次女のカテゴリーはD(1ヶ月から2ヶ月以内の受診)
だった。
そして、
「家のPCで
Prenotafacile
と検索して、そこから自分で予約することができるから、何度かやってみてごらん。
空きが出たら予約できるから。」
と今まで電話一辺倒で、知らなかったオンライン予約をここで知る。
しかし、全部の予約ができる訳ではなく、赤い予約票(完全無料タイプ)は電話予約のみだということだった。
予約ができず、どんよりとしたが、色々と分かったことがあったので、よしとしよう。
そして、鋳造屋の帰りにもう一箇所の薬局で再トライしてみた。
三度目の正直。
結果はここでも同じ。
しかしこちらの薬剤師さんは、メイヤー(小児病院)に電話をかけて聞いてみた方が良い!
とアドバイスをくれる。
フィレンツェ病院予約について分かったことをちょっとまとめてみると
○赤い紙の予約票以外であればオンライン予約可能。
○メイヤー(小児病院)の予約はこのオンライン予約はできない。薬局からの予約も無理で、電話予約のみ。
○予約が全くできない場合はホームドクターにかけあって、カテゴリーを緊急受診にしてもらうこと。
3軒目の薬局で本日は打ち止め。
次女は半どんで帰ってくるので、小学校に迎えに言って、
お昼ご飯のパスタの用意をする。
用意をしながら、メイヤーの予約を電話でトライしてみた。
音声ガイダンスにそって、進んでいき、オペレーター待ちの時に
「あなたの前に11人の人がいます。」
と聞いた瞬間、気分が萎える。
「だめだ。ご飯食べてからにしよう!」
あとで主人と話した時に、
「11人なんて少ない方だ。20人待ちがざらだよ。」
いつもCUPという予約センターに電話予約している主人が、教えてくれた。
昼食を食べ終え、電話予約に再び臨む。
音声ガイダンスにそって進んでいたのだが、途中でアレルギー検査は、違う数字を選ばなければいけなかったことに気づく。
私は一般の受診や予約変更の数字を押していたが、何度もガイダンスを聞くうちにミスに気づき、
そちらの数字を押すと
「あなたの前に一人います。」
という声が流れる。
拍子抜けするほど、あっという間に私の番になった。
次女の保険番号や予約番号を伝える。
これがとても苦手。
発音が悪いので、アルファベットが伝わらない。
そこは、いつも主人がやっているように
A アンコーナ、 D ドモドッソラ、B ボローニャ
などアルファベットの後に都市の名前を加えて判別しやすくする。
RとLの発音(両方ともエッレなのだがRは巻き舌)が私にとっては最難関。
今回あたったオペレーターは大変感じの良い方だったのも功を奏した。
「10月6日、10時10分に3番の受付窓口に来て下さい。」
と。
これまた拍子抜けするほど、早い予約でびっくりする。
だって一般病院では、12月14日の予約さえ、もう取れなくなっていたのだから。
電話を切り終えて、完全勝利のガッツポーズをする。
こんな小さなことだが、達成感は恐ろしいほど大きかった。
面倒で、極力避けていたことにトライせざる終えなくなり、
色々と情報を集めつつ、動いてみたら、断然早い予約が取れた。そしてこれらの情報は、今後の予約時にも生かされる。
イタリア人だからと、いつも主人にお願いしていたのだが、
彼は旧態のやり方を遂行するだけだったから、オンライン予約など実践していなかった。
何事も経験である。
もう一点病院予約について付け加えると
○メイヤーを予約するCUPの電話番号は一般のものと異なる。
恐らくこちらの方が繋がりやすいのではないだろうか?小児科医が書いてくれたアレルギーの予約票は、どちらでも予約可能のものだが、断然メイヤーの予約の方が早かった。(一般病院は数時間後には予約できなくなっていた。)
フィレンツェの病院関係のことは、もうすでに知っている方が多いと思われるが、
予約方法など誰かのお役に立てると嬉しい。
海外に住む時、母国と異なることを、一つ一つ学んでいく。
問題解決できる自分と出会えるのも、それなりの達成感をもたらすものだ。
母国の素晴らしいところ、
選んだ国の素晴らしいところ、
そして世界中で生きていけるかもしれない力を自分の中に発見すること。
どの角度で物事を見るか?
そこだけ気をつけると、世界は美しい七色の光を放つ場所となる。
今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。




