語学レベルに適した本を選ぶこと | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

フィレンツェ在住26年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。


先週は私の友人が訪れ、その後、次女の親友をあずかっての数日間は怒涛のようだった。



そんな賑やかな一週間を過ごし、主人がフィレンツェで用事がある日に、次女の親友は帰って行った。


そこに次女も一緒について行ったので、海辺のアパルタメントには、長女と二人居残り。


何度も洗濯機を回し、たくさんのシーツやバスタオルを洗う。


早朝テニスをしようと思い、朝食後に長女とテニスコートへ降り立つと、


本日もまた先客あり。


長女の

「テニスはあんまりしたくないんだよなぁ。」

という思いが、天に通じているように


彼女としようとすると、やたら阻まれる。



午前中は、やらなきゃと思いながら先延ばしにしていた事務仕事を終える。


まとわりつく子犬のような次女がいないと、仕事に集中できて、サクッと終えることができた。


未完了事項は、行動を妨げると言うけれど、


確かに、このやらなきゃと言う思いは、頭の中の小さなスペースに居座り続けているので、


そういうことが無くなると、どんどんと他のことを考えることができるようになり、


頭の中の風通しが良くなる。


未完了事項処理について書いた記事はこちら。


『新しい年へ向けて未完了事項を減らして行こう〜〜』週末にはやらなきゃやらなきゃと思っていて、先送りしていることを一つか二つでも、こなしたいと思っている。なのに結局、決めていたことができなかったと落ち込む週が続…リンクhama-sush-jp.pro




そして上の本を読み出す。


日本でも、出版されているイタリア人気作家スザンナ タマーロ



の「心のおもむくままに」。





日本にいた時、初めて手にとったスザンナ タマーロの本は、心にじんわりとしみいった記憶があったが、


今回イタリア語で読み始め、あまりにも内容を覚えていない自分の記憶力の悪さに、がっかりした。


初めて読む本のように、心が震えていた。


上の写真の本が、どうしてこんなにボロボロなのかと言うと、


長女の友人が、長女に貸してくれたもので、この友人はお気に入りすぎて三度も読んだと言うことだった。


時折、彼女が引いた鉛筆でのラインが出てくる。


思春期の女の子はこういうところに、感銘を受けるのかな?

と線が引いてあるところを二度ほど読み返す。


主人はこの作家について、あまりよく言わない。


私は日本語訳のものも結構好きだったので、がっかりしていたが、


長女も同様に


「簡単すぎるでしょ?」

と。


確かに、私でもかなりのスピードでスラスラ読めるということは、


イタリア語のボキャブラリーは平易なものの羅列になっているのかもしれない。


しかし、心の琴線に触れる表現というのは、語彙の力だけではないと思うので、


全面的に彼らの意見に納得しているわけではない。


長女は、ナチスドイツ下について書かれた本を、複数読み進めている。


強制収容所について書かれたもので、イタリアでははずせないものがプリーモ レーヴィ



の、「アウシュビッツは終わらない」


改訂完全版では、イタリアの原題 Se questo è un uomo にそって


「これが人間か」

というタイトルが加えられている。


私は日本語訳で、下の休戦も含めて読んでいるが、イタリア語で挑戦するところまではいっていない。




主人はダンテ研究とともに、近年プリーモ レーヴィについても講演する機会が増えているので






『星空の下で夫婦でのコラボイベント』ウンブリア州、グッビォ近郊のアグリツーリズモグインツァーノにてのイベントの準備に朝からかかる。食事をいただくお部屋の奥にある、屋根がガラス張りの空間で展示をす…リンクhama-sush-jp.pro



プリーモの文体に、関して長女にこんなことを言っていた。


「プリーモの文体は素晴らしい。的確な語彙を使って表現している。」


語彙力が乏しい私には、難書になりそうであるが、


書物に関して、


一冊の本の中に、辞書並みの語彙が散りばめられている良書でなければ、

100年後に世に残らない。


と言うようなことを、漱石や鴎外を持ち出して、茂木さんが言っていたような気がする。


これには感銘を受けた私だったので、主人の言うことにも納得できるわけだが、


これはまず母国語に関してのことで、イタリア語については、


平易なものでも、没頭して読み入る何かに出会えることが重要だと思っている。


集中して一冊読み切ることが、達成感にもつながるので


たまに背伸びをしながら、自分のレベルを確認しつつも、


少しずつレベルアップしていけたらと思っている。


長女にタマーロの本を貸してくれた友人に感謝である。



 
大阪のカフェ ラサンテにて展示中 8/31まで
●場所 
大阪府大阪市中央区南船場4-8-5 2F

           06-6484-5920

コロナ禍、そして悪天候の元、皆さま動きにくい状態かと思いますが、イタリアのハンドメイドジュエリーを是非お試し下さい。

 

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。




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