にてのイベントの準備に朝からかかる。
食事をいただくお部屋の奥にある、
屋根がガラス張りの空間で展示をする予定だったので、
午前中に大体の配置を決めようと試行錯誤する。
しかし太陽が燦々とさす空間は朝っぱらから暑くてしようがない。
本当に大雑把な配置だけ決めて早々と退散してしまった。
展示は夜の19時くらいに間に合うように、夕方涼しくなってから少しずつかかり、
夕食を召し上がるお客様は20時からアグリツーリズモの夕食を食べ、
21時から外で星空を見ながらの文学講演を聞く
という主人と私の共同イベントは、初めての試みだった。
ここはイタリアであり、そして主人とのコラボということで、
何もかもがかなりゆるく、
ぶっつけ本番で色々な変更が加わることは、重々承知していた。
なのであまり気合を入れすぎず、流れに任せて取り組むことにする。
オーナーシェフのステファノが用意してくれたものは
お花も美味しくいただける、スペルト小麦のプリモピアットから始まる。
お肉のスープで煮込んであるようで、しっかりとした味付けとお花の爽やかさがなんとも言えない。
目で楽しみ味わう、なんともロマンティックな一品だった。
セコンドピアットは、豚肉の煮込みが薄くスライスされて登場した。
今日のお料理は、写真を撮り忘れたデザートのメロンのマチェドニアも含めて、
いつもよりも全体的に洗練されているような気がした。
食事の後に、皆さんジュエリー展示をご覧になり、奥様方はあれこれとお試しいただく。
講演が始まる前のひと時に、
女性陣は、ご主人に意見を聞きながらご購入して下さる。
8月10日はイタリアでは聖ロレンツォ の祝日で、流れ星がたくさん見られる日でもある。
主人もロレンツォ という名前なので、同じ名前の聖人の日にイベントを行うのも興味深いことだ。
アグリツーリズモの外に出て、星空の下で講演会が始まった。
今回も引き続き、プリーモ レーヴィ
今回は私のジュエリー作品との共通項である
Il Sistema PeriodicoのArgento 銀 という話を講演でも取り上げながら話を進める。
この本の中では水素、亜鉛、鉄……化学者として歩んできた日々を、周期表の元素とからめて語っている。
そしてレーヴィは化学者であることでアウシュビッツで生き残ることができたとも言えるだろう。
生還後に、世界的名作、「アウシュビッツは終わらない これが人間か」
が生み出されたのだが、
そこから
広島、長崎への原爆投下についても話は広がっていく。
先日、家族で広島の原爆投下の日に鶴を折った。
こちらには平和活動にも取り組む主人の思いがギュッと詰まっている。
プリーモ レーヴィ
を取り上げると最終的には、いつも、人間の尊厳というものにたどり着き
一人の人間として、どういう風に生きていくか?
という思いが深まる。
自分のことしか考えないような日常を送っている自分に、
喝を入れる。
そんなサン ロレンツォ の夕べだった。
それでは、今日も最後まで、読んでくださり、ありがとうございました。
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