5/4からどこまでのお店が営業を開始し始めるのかは定かではないが
製造業、建設業、卸売業も開始のようであるから、彫金素材屋や鋳造屋などが開き始めると、大変嬉しい。
飲食店はまだまだ開店せず、テイクアウトや配達のみではあるが、
それでもこれからは和食のお弁当やお寿司なども食べられるなぁ!
と心踊る。
この間の買い物の時も、かなりの人が外に出ているのを感じられたが、
人が動き出すと、人と人とのつながりもまた活発になる。
今までは、異なる場所に住んでいたら、近親者でも会いに行くことができなかったので、
知らない人同士のやりとりが目についた。
様々な制限のもとで、みんな見えないストレスをまとっているので
嘆き節を耳にすることも多い。
郵便局の列に並んでいた時、
外国人と思われる男性が、列後方にいたのだが、
郵便局の人に呼び出され、待っている人を越して中へと入っていった。
次は、私の二人前の女性に、郵便局員が中から出てきて説明していた。
彼女は、列に並ばないで良い理由(これが何であるかは分からなかったが)を却下されたようで、
これを見ていた私の前にいた女性が
「さっき、先に行った男性はなんでなのか?」
と問いただす。
郵便局員はヒステリックに
「あの男性は局長との約束があったからなのよ。局長を呼んで、説明させましょうか?」
とくる。
一体どうしたのか?並ばなくても良いのか?
と列が乱れ始めた。
「ちゃんと列に並んでいるのに、この人は例外で先に行っていい。この人はハンディキャップがあるからと、どんどん飛ばされていったら、一体何時間になるのか?」
私の前の女性は、周囲にも賛同を求めるように
文句を言いつづけた。
気持ちは分かるが、私はだんまりを決め込む。
そして他の人も、彼女の言葉を受けて、会話をすることはなかった。
お次はメルカートでのこと。
いつもの八百屋でたっぷりと野菜を買い込み、荷物をカートに詰め込み、
お釣りをカバンにしまっている時、
「次の人は?」
と八百屋さんが言う。
「私だ。」
と犬を連れた初老の男性が手をあげる。
そこで、前へ進み、買いたい物を言い出すかと思いきや、
「どうかそこから早く、動いてくださいな。」
と私に一言。
丁寧な言い回しだけれど、要は早くそこから立ち去れということ。
メルカート(市場)は屋外でもあるから、こういう神経質な言葉はあまり聞かないので、驚いた。
並んでいる他の人も
「なんとまぁ!」
という顔をしていたので、私の驚嘆に同感なようだった。
人が動き出すと、こういったささやかなやり取りに
一喜一憂する日々が戻ってくるということ。
以前のモノトーンの街や人々の感情に、
良きにつけ悪しきにつけ
様々な色が加えられて行くことになるだろう。
今日触れたような会話も、私の日常の、さし色になったとも言える。
これからは、あちこちでイタリア的な会話を耳にすることができるだろう。
今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。


