この三つのパーツをロウ付けする最中、中々、正確な場所に置くことができず四苦八苦していると
長女が
「それ、やってて楽しいの?私は途中で嫌気がさすと思う。」
と。
「楽しいけれど、ジュエリー作りの全部が好きかどうかは?だなぁ。苦手なこともあるしね。」
と答える。
振り返ってみると、ビーズやワイヤーを使ってのアクセサリー作りが好きだった大学時代辺りから、
何か本物を作ってみたいという思いは芽生え始めた。
留学して学校に通い出すと、少し習っただけでリングなどが意外に簡単にできることが分かり、心が踊った。
大きな石やヴェネチアンガラスを入れたリングを増産していた時期だ。
しかし、細かい作業が得意か?と聞かれると
そうでもない!
と即答できる。
性格はかなり大雑把なので、このような精緻な作業には本当は向いていないかもしれない。
周囲を見渡しても、師匠のIDRUS のアレッサンドロや、ここに何にもやってきた職人さんたちは、
難しいことも短時間で何難くこなす。
その時点で、才能とか、向き不向きがあるとすれば、私はそれほど向いていないと感じていた。
しかし、本当にそうだろうか?と
途中から思い始めた。
IDRUS のでの仕事は職人作業はほんの少しで、その他の事務作業、営業、接客などに追われることが多く、
一日のうちで、この物作りの才能を磨く時間というのがほとんどなかった時期がある。
何十年、ジュエリー業界に身を置こうと、作っていなければ、上手くなるはずがない。
一万時間の法則もあるではないか!
下手なままだと、やっぱり自分は向いてないのかな?
という思いが広がっていく。
そういうジレンマの中、自分のラインを作ることに力を入れ始めた。
そして、それを喜んで買って身につけてくださる方に出会うごとに、
ささやかな自己肯定感が広がっていった。
その後は次々へと、やってみたいことが湧き上がってきた。
そのために身につける新しいスキルもあったので、細切れ時間で、再び学校に通ったりしながら、進んできた。
フィレンツェ暮らしの半ばぐらいまでは、素晴らしい工房付きのジュエリー店に勤めているという自負心がありながら、自分の技術のレベルに辟易していた。
途中から、それが嫌だと感じて少しずつ方向転換していくと、見えなかった世界が広がった。
そこにはあったのに見えていなかった世界、とも言えるだろう。
職人としての技術、イマジネーションを形にしていくデザイン能力などが掛け合わされ、物ができあがっていく。
伝統的な技術に、自分の色を足していくことも興味深い。
ちょっと好きから始まった私のジュエリー制作だが、そのちょっと好きを追い求めた結果、今がある。
途中に沸き起こる、向き不向きの感情はどの業界にいても感じることだろう。
小さな面白い!
できる!
という感情を大切に物事に没頭していけば、
人生は明らかに充実していく。精神的にも経済的にも。
皆さんも、自分のちょっと好きを、掘り下げてみてください。
モノクロだった日常に色がつき、やがて世界はキラキラと輝き出すようになることは確実です。
クリーヴィ 細幅リング 925シルバー 絹地仕上げ
それでは皆さん、今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました

Kaoruko Nakashima がフィレンツェで制作しているハンドメイドジュエリーにご興味がおありの方はどうぞこちらをご覧ください。
VersiColori
価格、制作時間、送付方法などのご質問は、サイト内のお問合せ、或いはブログのコメント欄より、ふるってご連絡ください。
VersiColori
価格、制作時間、送付方法などのご質問は、サイト内のお問合せ、或いはブログのコメント欄より、ふるってご連絡ください。
インスタも見てみてくださいね。




