早朝起きだして、作業台に向かう必要もない。
ラジオ体操もない。
なんの時間割もない。
これして、あれしてのTo Do リストからの完全解放。
好きなことだけする時間。
前日もスポーツをし、ワインをしっかり飲んだので、
皆が起きだしたのは、午前11時ごろ。
日頃の疲れがたまっていたのか、気づくと太陽はもう高い位置にあった。
海辺の生活の出だしとしては、かなり遅めのスタート。
でもここでは、好きなように心と体に従っての生活を送るので、これで良い。
ゆっくりめの朝食をとってから今日の予定を皆で話し合う。
海には行きたいが、正午から午後の暑い時間帯は避けたい。
でも主人は海で泳ぎたいということなので、彼とそれに便乗した次女は海へ向かう。
私と長女はプールへ。
誰にも邪魔されずに本の世界に没頭できるのは、なんと幸せなことか!
そしてパラソルで日陰を作って長椅子に寝転びながらの読書は、海の空気も肺の中に存分に取り込むことができる。
自分との対話の時間。
アンドレ アガシの自伝が、面白くて止まらない。
イタリア語本は、日本語本に比べると遅々として進まない私だけれど、この本は、次から次へと読み進めたくなる。
飽きれば日本語の本にするために用意万端なのに、止まることができない。
主人と次女が、海でひと泳ぎして、プールサイドに合流した。
次女もずいぶん大きくなったので、河童同然の泳ぎの長女と一緒であれば、足のつかないプールでも、子供たちだけで過ごせる。
一応プールサイドから見てはいるけれど、やはり引き続き本の世界へ。
そして小腹が空いた子供たちと、アパルタメントの敷地内にある小さな小さな公園に移る。
ちょっとだけ卓球をして、それからハム入りパニーノを食べる。
ポテチも少しだけ。
軽く腹ごしらえをしてから、再びプールへ。
またもや本の世界へ。
プールサイドは混み始めていた。
静かな時間は、舞台のシーンが変わったかのように、カラフルな水着の人々と子供たちの奇声、大人たちのおしゃべりが、さざめきあっていた。
イタリア人たちはおしゃべりが好きだ。
しかも声がかなり大きい。
聞きたくなくても話の内容が耳に入ってくる。
8月半ばは、皆がヴァカンスで海に繰り出す。
浜辺にぎっしり並べられた椅子やバスタオル。
パラソルもぎっちぎち。
どうもそういう空間は苦手だ。
なので海には早朝か、皆が帰り出す夕方を狙って出かけるが、
時にはプールサイドも同じような状況になる。
子供を主人に任せて、部屋に戻ってパスタとハンバーグの用意をする。
そして部屋でうとうと。
これまた最高の昼寝!(夕方寝)
夕方7時、イルカを持って海へ繰り出す。
夕方寝前に作っておいたパスタも持って。
ひんやりとした夕方の海の空気は何よりものご馳走だ。
遠のいた喧騒をよそに、みんなで海を見ながらパスタを食す。
これこそ海辺の生活到来。
喉越しがさらに爽やかなハイネケンも、忘れずに。
本能に従って生きるような怠惰な生活は、規制いっぱいの日常を送る現代人には欠かせないひと時。
張り詰めていたゴムを、緩めて、だらだらに、だらけたいと思う。
それでは皆さん、今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました

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