物作り物語のKaorukoです。
先日、主人とピッティ宮殿の中で行われているブチェラッティ展(ジュエリー展)に行って来ました。展覧会は2月22日までと残り数日です。http://www.artribune.com/2015/01/i-tesori-della-fondazione-buccellati-a-palazzo-pitti/
ピッティ宮殿はアルノ川の西岸に位置していて、中にはパラティーナ美術館をはじめ、近代美術館、銀器博物館、陶磁器博物館 などなど色々な美術館が入っているので、ゆっくり美術鑑賞をし、お天気が良ければそのままボーボリ庭園でのんびりすれば、心身ともにリフレッシュできそうです。
とは言え、子育てと仕事でてんてこ舞いの私は、仕事帰りで学校のお迎え前の貴重な時間に、集中して見ることに。
「時間があれば、パラティーナでカラバッジョの一作品だけ見に行こう」
などと主人は言っていましたが、そんな時間は捻出できず。
ブチェラッティはフィレンツェ彫り(洋彫り)の代名詞のように言われるブランドで、メタルの表面にびっしりと隙間なく繊細な透かし彫りがほどこされている。こういうスタイルの物を求めてベッキオ橋の宝石店を一つ一つ吟味する旅行客も多い。
今回の展覧会にはマリオ ブチェラッティとその息子の一人、ジャンマリア ブチェラッティの作品が所狭しと並んでいました。
マリオは、詩人カブリエーレ ダヌンツィオから[Mastro Paragon Coppella 金細工の魔術師」(ブチェラッティ、サイトより)と呼ばれるほどの技量を持っていました。
私はフィレンツェの街に彫金を習いに来ました。やはり洋彫りを習う目的の留学生たちも多いわけですが、その当時は、あまりにもデコラティブな様式に全く興味を感じずにいました。どちらかというと、斬新なコンテンポラリーなジュエリーに惹かれていた時期で、自分の作品もそちらに傾倒していました。
学校終了後、履歴書を持って行った、現在の勤め先である
IDRUS(イドゥルス)http://www.idrus.it/
も、ヴェッキオ橋のジュエリー店とは一味も二味もちがうスタイルでした。デザインはシンプルでミニマリズムを感じさせるものもあります。ただ、ここの作品でさえ、当時はクラシックと感じていました。
しかし、自分自身も年を重ね、面白い物だけではなく、クラシックな物の飽きの来なさにも惹かれ始めました。また個展でも、「あんな感じを作ってよ。」と頼まれたりするようになり、少しずつ自分自身のベクトルの方向も変わってきました。
そして、自分の作品の色を増やすために、時間を見つけてこの技術を習得でき
ればと思い始めました。すぐすぐとはいきませんが、近年中に実現予定です。それまでは、自分の中にある、表現されたいと待っているものたちを形にしていこうと思います。
何歳になっても、学びが続くことは楽しいことですね。できることが一つずつ自分の引き出しに増えていく。
大切な宝物を皆さんも増やしていってくださいね。


