書き初めと母と名前の話 9 | ~ココロとカラダをリラックス~ 旅するように暮らす、PBMトレーナー日記

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リンク 書き初めと母と名前の話 8  の続きです。

 

サクラチル、な初登校を終え、

ショックの余韻を引きずったまま帰宅した

7歳のアンリちゃん。

 

 

うちで心配していたらしく

家事が手についていなかったタカコさんが

出迎えてくれました。

 

 

「学校、どうだった?」

 

 

・・・

 

 

多分にこまっしゃくれてたとはいえ、

たった7年の人生経験で

あの状況を説明できる言葉は

まだ持ち合わせていませんでした。

 

 

「名札は直してもらった?」

 

 

うん、先生、あっと言う間にやってくれたよ。

どうして、おかーさん できなかったの?

 

 

 

それで、ようやく口が動きました。

 

 

 

 

おかーさん、

 

 

わたし、なんで、カタカナの名前なの?

 

 

 

・・・

 

 

今度はタカコさんが黙っていました。

 

おそるおそる見ると、

見たこともない困った顔をしたタカコさんがいました。

 

 

あ

 

 

わたし

聞いちゃいけないことを

聞いちゃったんだ

 

 

 

どうしよう・・・

 

 

 

 

 

そのあとのことは

よく覚えていません。

 

 

 

ただ、タカコさんには何を言わなくとも

わたしに何が起こったのか、

わかっていたのかもしれません。

 

 

そしてわたしがわかったのは

名前のことを

言ったらタカコさんが傷つくということ。

 

これ以上聞いたらいけないということ。

 

親に助けを求められないということ。

 

 

 

 

これはきつかった。

 

 

 

 

 

わたしの名前の由来は「杏(あんず)の里」です。

 

あんずの花が満開だった長野でのロケ先で

わたしの誕生を聞いたという父が考えました。

 

 

ロケから帰ってきて出生届を出す時に、

名前はカタカナにする、という父に

タカコさんは子供が苦労するからやめてと言ったそう。

 

でもアーティストな父には人と違うのが存在意義、

カタカナの名前で届を出しました。

 
 
 
そう、
わたしにとっての名札と
タカコさんにとってのわたしのカタカナの名前は
同じ「触れてほしくなかったこと」だったのです。
 
 
 
自分が母になってすぐの頃、冗談ぽく
カタカナの名前で小さい時は苦労したよ
って試しに言ってみたことがあります。
タカコさんに
「わたしのせいじゃない」って言われた時には
一瞬本気で殺意を覚えましたけど。
 
 
ほんとは今も苦労してるよ、
これからもずっとずっと苦労するんだよ
母親なら体張ってでも子供守れよ
自分のせいじゃないって
それでも母親かよ
 
って言ってやりたかった。
 
同じ母親としても。
 
 
 
 
 
 
言わなかったけど。
刺さなかったけど。
前科もんはいやだもん(ギャグか)
 
 
そして試しにでも口にしたことを
激しく後悔しました。
 
 
やっぱりこの人には
この人にだけは、言うんじゃなかった、
余計ややこしいことになるって
子どもの頃からわかってたのに、って。
 
 
 
 
でもそういう飲み込んだ感情って
残るんですね、からだの中に。
言わないからって、
ないことには、なってくださらない。のです。

 

 

 

 

続く。