出発72時間以内のPCR検査を受けた日は私の誕生日4月20日だった。




 

友人がマンハッタンの日本レストランでランチをご馳走してくれた。

 

この日は「マリファナの日」ということでマンハッタンのワシントンスクエアパークでは大勢の人々が外でのマリファナ喫煙を楽しんでいる様子がニュースで流れていた。

 

ニューヨーク州は昨年からマリファナが解禁となった。しかし国籍がある国のルールに従うということで日本ではマリファナは違法なため、日本国籍の人は使用してはいけない(らしい)。

 

さて、翌日21日の午前6時にメールで届いた私の陰性証明。

 

早いではないの〜!と一安心したのも束の間。

 

記載事項を見て一瞬にして血の気がさーっと引くのがわかった。

 

赤丸をしている箇所を見て欲しい。  




 

なんと私の性別はMALE、男、そして検体を採取した時間は午後の4時22分とあるではないか。

 

これでは確実に飛行機に乗れない。男である、、はなんとか証明したとしても検体を採取した正しい時間は午後7時半だ。

午後4時台では72時間以上経っているのだ。

 

私は朝一でクリニックのドアを叩いた。

 

そのクリニックは一人の黒人女性のフィジシャン(医師的な人)しかいない。

 

私は事の顛末を説明し、これでは飛行機に乗れないと訴えた。

 

すると彼女は「これはブロンクスにあるラボ(研究室)で出された結果なのでうちは関係ない」

 

と突き放そうとするではないか。

 

このクリニックが旅行の陰性証明に特化しているという謳い文句だから選んだというのに。

 

すると落胆した私の様子を見て気の毒になったのか女性はラボに電話をした。

 

そしてやりとりをして新しい陰性証明を送ってくれるように促した。

 

メールが届き、せっかくだからプリントアウトもお願いした。

 

そして念のために持ってきた日本政府指定の陰性証明書のフォーマットにも記入してもらった。

 

 

このために私は小一時間をこのクリニックで過ごさねばいけなかった。

 

その間、ラボの担当者、そのフィジシャンは、ただの一度も「ご迷惑をおかけしてすみません」というお詫びの言葉を口にしなかった。

 

ただの一度も!!!お金をとっておいてこれだ。

 

日本は覚悟した方が良い。一応有識層とされる人々ですら、クリニックやラボを代表して自分たちのミスを謝罪する、というメンタリティではないということを。こういうことが当たり前の国を相手にしている。アメリカですらこうなので、ロシアには何も期待しない。

 

話は飛んでしまったが、この本当は必要のないはずの、出来ればあった方が良い、という位置付けの日本政府指定の陰性証明書が実は必要になってくるという場面が展開されることを、この時の私は知る由もないのであった。

 

それにしても前日が4月20日、マリファナの日であったことと、今回のめちゃくちゃな陰性証明に何か関係があったのではないかと疑ってしまうのも無理ないよな、、と苦笑いせずにはいられない。