パンデミック後の帰国準備は気の遠くなるようなものだった。
日本政府の入管ルールも数日単位で変化するため、毎日毎日帰国について情報を得なくてはいけない。
2月から毎日、ユーチューバーのダイスケさんの動画を参考に準備を始めた。
まずは飛行機のチケットだ。チケットを買ったのはロシアのウクライナ侵攻の前。
なんたって3年も飛行機に乗っていない。2019年は香港経由にして香港の旅を楽しんだ。
ところか経由便が少なくなっていたり、ヨーロッパ戦は激しいキャンセルと変更があるとのこと。
経由便で魅力的だったのはフィンエアー。サウナも好きだしフィンランドを舞台にした映画「かもめ食堂」はDVDや群ようこさんの原作も持っているほど。
チケットを購入した私にはそれこそやることが山ほどあった。
ビザの面接のための書類の作成から面接の予約、そして帰国のための日本政府指定のアプリの勉強、確定申告やらなんやら、毎日毎日が
帰省のための準備に費やされた。
そんな怒涛の日々も過ぎ、帰国前のドキドキな手続き、「出発72時間以内の陰性証明」取得だ。
ダイスケさんのYouTubeではニューヨークのドラッグストアの無料の検査での陰性証明でも大丈夫だった、というコメントが寄せられていた。
私の友人は日系のクリニックで350ドル払い、数時間以内に陰性証明を発行、そして海外住みの邦人の天敵である「政府指定の陰性証明」にも記入してもらい3月にユナイテッドで日本に出発、、、
のはずだったのだが、なんと前日の夕方にフライトがキャンセルのお知らせ。
せっかく夫婦で700ドル(8万くらい)かけた陰性証明はもう使えず、翌日に変更されたフライトのために更に700ドルで陰性証明を取得した。
この政府指定の証明書は厚生労働省のページに行くと、必要事項さえ記入されていれば、クリニックの発行した陰性証明も良い、とされている。つまり、出来れば政府指定の陰性証明書が望ましいが、無理ならクリニックの英語の陰性証明でも大丈夫だよ、ということだ。
さて、私は無料のPCR検査を受けるというバクチは避けたかった。
今ニューヨークのPCR検査は旅行用を謳ったものが多くなり価格競争をしていた。日系クリニックのように300ドルを超えるものもあれば100ドルくらいのものもある。
私は飛行機の出発時刻から72時間、厳密には71・5時間前に、近所の95ドルで48時間以内という、旅行用の証明書を売りにした検査場にした。
たとえ何かあったとしても近所だし、夜遅くまでやっているので不備があっても安心だろうと思ったからだ。
出発の71・5時間前にあたる、夜の7時半に予約し、検査は2分で終了した。
そして翌日の午前6時には検査結果がメールで送られてきた。
ホッとしたのも束の間。
とんでもない結果が記されていたのである。
