先日、特別支援学校のPTA主催で施設見学がありました。旦那を誘って夫婦で参加しました。
隣の隣の市(校区ではある)ということで家からはそれなりに遠くて、私も旦那も初めて足を踏み入れたその場所は、生活介護事業所と入所施設、そしてグループホームを兼ね備えている障害者支援施設でした。
入所施設は新しくて、綺麗な3階建ての建物でした。ガッチリと鍵がかかっている様子はありませんでしたが、夜間は施錠されるのかもしれません。
一階では生活介護などに出ていない利用者さんたちが日中活動をしており、ドアや窓から顔を出して挨拶をかけてくれた方もいました。とても和やかな雰囲気でした。
階段で上がり、2階(女性専用フロア)と3階(男性専用フロア)をそれぞれ見せていただきました。居室はすべて個室で、中央に共有スペース&広々としたトイレと洗面所がありました。掃除が行き届いており、清潔感のある空間でした。
扉が開いている居室と閉まっている居室がありましたが、職員さんによると「見られたくなければ閉めておいて、見られても構わないなら開けておいて」と利用者さんに伝えているらしいです。ただ、ドアには縦に細長い小窓がついているので、閉めても覗き込めば中は見えるようになっていました。
部屋の中には作り付けの収納がありました。奥にはベッドもしくは布団があり、それ以外にも各々が持ち込んだ小さな家具(棚や机)や家電が置いてありましたが、どの部屋もレイアウトはほぼ同じでした。小さめの壁掛けテレビは割とどの部屋にもあったな。ラジカセもあった。あと、段ボールで作ったハウスが置いてある部屋もありました。クールダウンスペースなのかな。
壁には描いた絵や好きな芸能人のポスター、写真などが貼ってあり、それぞれが思い思いに自分の心地よい空間をつくっていることが見て取れました。
日中だったのでほぼ全員が生活介護などで出ていて居室は無人の状態でしたが、きちんと布団を畳んでいる人もいれば、布団からそのまま抜け出して出かけたような人もおり、個性を感じました。自分の部屋の中ではかなり自由に過ごせているんだな、と微笑ましく思いました。
とても広々とした大浴場が一階にありました。機械浴の設備もあり、高齢の方や身体障害がある方でも対応できるようになっているとのことでした。
次いでグループホームへ。
ホームは施設のすぐ隣にある一戸建てです。普通のお家みたいな仕様なので、玄関もそれほど広くありません。みんな譲り合って順番に中に入ります。日中なので誰もいません。このグループホームに住んでいる方は、一般就労や就労B型の方がほとんどだそうです。
どの部屋も扉が開いていたので、入り口から覗かせていただきました。入所施設よりも居室は狭いけれど、私物は施設の比じゃないくらいたくさんありました。家具家電もすべて持ち込みのようで、普通の家の普通の部屋といった感じでした。
ここでの食事は世話人さんが材料を買ってきて作ってくれるのですが、もちろん自分で食べ物を購入してきてもいいとのこと。自分で冷凍食品を買ってきてレンジで温めて食べる人もいるし、お菓子を買ってきて部屋に置いておく人もいます。買ってきたものを入れる共有の冷蔵庫もあります。みんな帰りはバラバラなので、食事も各々でとるそうです。
掃除当番やゴミ出し当番などのルールが決まっており、洗濯機や乾燥機などの家電の扱いからゴミの分別までもちゃんとしないといけません(世話人さんのサポートはあるのでしょうが)。お風呂や洗面所、トイレも普通の家のそれなので、朝や夜の時間帯は譲り合って使う必要があります。世話人さんがいることをのぞけば、シェアハウスみたいなイメージです。
夜間は世話人さんが帰ってしまいます。何かあった時のために、すぐ隣の施設につながる電話番号がキッチンに貼ってありました。つまり、電話を自分で掛けられないといけない、ということです。
私も旦那も、長男はこういったタイプのグループホームは無理だ……と感じました。重度の方向けホームならいけるかもですが、今回見学したグループホームは見た感じ軽度〜中度の方向けなので、長男にはレベルが高すぎるな……。
ちなみに、入所施設は障害支援区分4(50歳以上の場合は区分3)以上でないと入れません。施設でいただいた資料によると、実際に入所している人のほとんどが区分5か区分6でした。
グループホームは障害支援区分が非該当でも利用できるのですが、この施設のホームに住んでいる方は区分2〜区分4の方がほとんどでした。
ちなみに質疑応答で料金についての質問が出ましたが、入所施設は障害年金の金額で費用を賄えるそうです。福祉就労すらも難しくてお金を稼げない可能性が高い障害者にとってはとてもありがたいことです(もちろん場合によっては生活保護を受けることもできるので、障害年金が少ないことに関してそこまで心配しなくてもよいのかもしれませんが)。
ちなみにその施設は順番待ちが〇〇人あるというシステムではなくて、必要な時に必要な人が入所できるよう個々で面談をして調整をしていく、ということでした。
「特養(特別養護老人ホーム)なんかだと順番待ちってイメージありますよね。でもこちらの施設ではそういったことはないです」
これは意外でした。もちろん、施設によっては入居希望者の順番待ちというやり方を取っているところもあるでしょうが……実際に施設に問い合わせてみないと分からないことは多いと思いました。順番待ちならなおさら早く動かないといけないだろうし、順番待ちでないとしても早めにそのような施設とつながりを持っておくことは大事だと思います。
本音を言うと、長男の居場所としては入所施設の方がしっくりきました。やはり支援が手厚いし、施設ゆえに構造化(いつどこで何をするかが視覚化されたり、区切られている)がきちんとされていたり食事や入浴の時間が決まっているので、長男にとっては安心できる環境かなと思ったのが一番の理由です。
それに、長男は見ているとショートステイで利用している施設や学校などの集団生活が性に合っているように感じます。自由に過ごしていいとなった時の方が落ち着かない傾向があるし、自由には責任が伴うので……難しいかなぁとね。
ただ、どのように成長するかは分からないし、施設によって事情が変わるので、いろんなところを見ていきたいなと改めて感じました。百聞は一見にしかずですしね。
でも今は情緒が落ち着いてるので、できれば成人してもしばらくは一緒に暮らしたいなぁなんて思っていたり……
実は先日の日曜日に家族4人でタコ焼きパーティーをやりまして。次男はタコを入れたり、竹串でひっくり返す手伝いをしてくれました。長男はホットプレートを触ることもなく、焼けるまでちゃんと座って待っていてくれました。焼きたてのタコ焼きは熱いけど冷めるまでは待てないので、冷たい麦茶に浸して食べてました。タコはお気に召さなかったようで、取り出して残してました(笑)
なんだかとても楽しかったです。旦那は「これが俺のほしかった幸せなんだな〜」と言ってました。
まさかこんな日が来るなんて思わなかったなー。いつか終わりが来てしまうのは分かってるけど、少しでも穏やかな家族の時間が続けばいいな。