先週は、長男の個別懇談でした。
長男の通う特別支援学校は2学期制。4月からが前期、10月からが後期となります(ありがたいことに秋休みはありません!)。10月になって後期に入ったため、前期の評価と後期の目標について、指導計画に沿って話すという内容になります。
ちょうどその日は校外学習だったので、まず当日の様子から教えてもらいました。
前期の校外学習は、学校の近くの森の中の公園にバスで行くというものでした。今回は、さらに学校の近くのB型就労事業所まで歩いて行き、そこで販売されている手作りパンを選んで買ってくるというもの。いわゆる買い物学習です。
買い物の練習は事前学習の授業でしっかりとしていたものの、当日は初めての場所での少し違うシチュエーションということで怒ってしまったそうです。ですが食いしん坊の長男はパンを見ると目を輝かせ、練習ではウインナーパンを選んでいたのになぜか当日は見向きもせず、メロンパンとクリームパンで迷いつつも熟考の上クリームパンを選んだそうです。
財布を開けるのには先生の介助が必要だったものの、お金を取り出して払うのはとてもスムーズにできたとのこと。ただ、学校に戻って食べると事前に伝えられていたにも関わらず、パンを目前にしたらそんなのが吹っ飛んでしまったようで、その場で食べようとするのを止められてしまいかなり怒っていたそうです……
そんなこんなで、アクシデントはありながらも無事学校に戻り、教室でパンタイム!写真を見せていただいたのですが、長男はクリームパンにかじりつきながら満面の笑みでした。いつもは早食いなのですが、クリームパンはあまりにも美味しかったようで、少しずつちぎりながら味わうように食べていたとか。
私も長男をとりこにしたそのパンを食べてみたくなりました。というか、事業所の存在は知ってたけどパンが売られているなんて知らなかった。今度行ってみよう。
先生がたも、長男は初めての場所や事柄を苦手としている一方で、毎日の繰り返しのルーチンやいつもの授業は流れをとてもよく理解していると言っていました。
「今日行ったところにもう一度行けたらいい(もう知っている場所になったから怒ったりしない)んですけどね」
と先生。
「もう一度行くってことはないんですか?」
「そうですね。学校ではいろんな体験をしていきたいので、同じところにまた行くってことはないんです。今回はとても近い場所でしたが、だんだん遠いところに買い物や外食に行くようになっていきますよ」
「外食も……!?今外食できないんですけど、できるようになれば広がりますよね」
「そうですね。5年生になると宿泊学習があって、その中でお土産を買ったり外食したり……ってことがどうしても入ってくるので、低学年のうちから宿泊学習に向けてそのような練習をしていくんです」
たしかに、定型発達だと当たり前にできる買い物や外食も、障害児だと練習しなければ難しい子も多いだろうな。いずれ、家族でも外食できるようになれば生活の幅が広がるだろうなと嬉しくなりました。
次に、指導計画を見せていただきました。
長男はとても頑張っていたようで、前期の目標はほぼ達成されていました。
国語・算数ではものの名前や色の弁別をやっていたそうです。今はりんごとバナナを並べて「りんごちょうだい」と言うとりんごを渡せるようになったとのこと(まだ言葉だけでは伝わらないので、カードを手がかりとして見せながら指示を出していますが)。そして、色のカードのマッチングは5色(赤・黄・緑・青・紫)までできるようになりました。カードを一気に5枚渡すとぐちゃぐちゃになってしまうので、1枚ずつ渡してマッチングさせるというふうにやってもらっています。
後期では、四角・三角・丸などの図形の名前をやっていくそうです。三角おにぎりや丸いお団子などが出てくる絵本を読みきかせ、その絵本で出てきたイラストを使ってのマッチングも今頑張っているところらしいです。イラストは複雑なので、シンプルな単色の図形カードも使って練習中とのこと。
あとは書くことに慣れていくということで、クレヨンだけでなくクーピーや鉛筆に触れていくとのことでした。そうそう、最近ではクレヨンの異食もなくなりました。長男は、字や絵どころか丸すらも書けないのですが、いろんな筆記用具に触れることで書く楽しさに気付いてくれるといいなと思っています。
音楽や体育、生活単元学習や自立活動などでも、意欲的に取り組んでいる姿が見られていると聞きました。長男にとってはちょうどいい課題なのでしょう。だから、できるからやりたい!となるみたいです。特に、順番に前に出てやる課題は進んでやりたがるとか。当番(日直みたいなもの)も大好きで、なんと数日前から朝のあいさつの時に礼(お辞儀)ができるようになったんですって!そんなの可愛いに決まってるじゃないですかー!見たい、見たすぎる……
先生が、
「また動画撮っておきますね!」
と言ってくださいました。
また、時々全校集会や学部集会などがあり、先生の話を座って聞く時間があるそうです。しかもまあまあ長いとか。で、なんと長男はちゃんと座っているそうなんです!信じられない。
まぁちょっともぞもぞしたり、近くに来る先生を捕まえては(まだですかね〜)みたいに見つめてくるらしいですが。
でも集会は嫌いらしく、朝来て予定ボードに【しゅうかい】のカードが貼ってあると、それをボードから剥がしてカード入れにしまうそうです。先生が戻すとそれ以上は何もしませんが(集会は嫌いなんですよ)というアピールだけはしたいらしい。
というか、いちいちアピールが控えめでなんか可愛い。
学校でパンツで過ごすこともかなりできるようになってきたし、トイレの間隔もあいてきたそうです。だから、後期の自立活動の目標はトイレでの排泄になりました。時間排泄は割とできているし、今後自分で尿意が分かるようになってくれると一気に進むと思いますと言われました。家では決まったタイミングにトイレに行き、出なくても一度は便座に座る、を徹底させている割にさっぱりなのですが、
「どうしても家では甘えが出ちゃいますよね。やっぱり学校やデイでは違うので。家ではそのようにやっていただければ十分です。お母さんすごいです!あとは学校に任せてもらってもいいでしょうか?」
と先生から言われて、
「お任せしてもよろしいでしょうか……本当にありがとうございます」
と答えながら涙ぐんでしまいました。
長男は学校が楽しいみたいだけど、きっとそれは本当なんだろうな。今までどこに行っても『できない』ことばかりだったのに、学校なら『できる』がどんどん増えていくんだから。
誰だって『できない』のは嫌なんだよね。自己肯定感が下がるし、疎外感も感じる。それは最重度知的障害児の長男も同じ。だから今、こんなにのびのびしているんでしょう。
支援学校に入って、本当に良かった。
こんなに成長するなんて。
これからも学校に最大限協力しつつ、長男をお任せしていきたいと思います。
来月は学校祭もあるし、楽しみ!