4月から利用予定だった放課後デイがいろいろあって3月末で閉所することになりました。

事が進行中の時はどうなるか分からなかったけど、なんとか一段落つきそうなので記事にしておきます。

あ、めちゃ長いです。


長男は3歳頃から今に至るまで民間の児童発達支援を利用しています。経営している会社は介護や障害福祉などの事業を展開しており、児発はその事業所のうちの一つです。預かり型で送迎ありなので、とても助かっています。

敷地内には放課後デイや就労B型も併設されており、年中の夏の時点で「1年生になっても引き続き放課後デイの枠で利用したいです!」と伝えたところ、もちろんいいですよと承諾をいただいておりました。

そちらの児発管の先生は、今は亡き義父の入所施設探しやショートステイの件でとても力になってくれた方で、私も心から信頼していたわけです。


↓当時の記事がこちら


昨年の年末。

『現在の児発管が退職し、それにともなって事業形態が変わる』というとんでもない知らせが、連絡帳に挟まれた一枚のプリントだけであっさりと通知されました。


困惑したものの、そのあとすぐにその児発管の方が個人的に時間をとってくれて、何が起こったのかを説明してくれました。

事の始まりは、会社の代表取締役が代替わりしたこと。それがきっかけか詳しくは分かりませんが、新しい社長が児発と放課後デイをやめて、共生型デイサービスという形態に移行するという方針を固めたらしいのです。


共生型とは、介護保険サービスと障害福祉サービスを同じ事業所で提供できるサービスです。2018年より運用されており、国も普及に向けた取り組みを行なっているようです。


共生型デイサービスは、高齢者と障害(児)者を同じ施設で受け入れてデイサービスの提供をするということです。通所介護や生活介護、放課後等デイサービスのすべてを集約したようなサービス、ということになるのでしょうか。

……あまり詳しくなくてネットで検索した知識を元に書いているので、違ってたら教えてください。


社長の提案に、現場は難色を示します。

たしかに施設は広くて、部屋が余っているくらい。でも、マンパワーは足りていない。入れ物だけはあっても、現場で働く人がいなければどうしようもない。

児発管さんは上にかなり抗議したようです。共生型にしてしまったら、今いる子どもたちをちゃんと見ることができなくなると。

しかし、聞いてはもらえなかったようです。


共生型デイサービスになると、放課後デイのように個別計画を立てる必要もなくなり、児発管を配置する必要もなくなります。つまり、共生型デイサービスに移行する=児発管さんは賛成しようが反対しようが他事業所に異動になる運命だったそうで……だから、退職を決めたそうです。


「別にみなさんを見捨てたわけじゃないんです。ただ、会社の出した文書だと僕が辞めたせいで事業形態が変わるみたいなニュアンスで伝わってしまいそうだから、こうして個人的にご説明したわけなんです」

「なるほど、そうだったんですね…」

「僕も辞めてしまうから、ここの今後のことはどうなるか分からないんですが、事の経緯はお伝えしたかったので」


児発管の方からはお話はあったものの、会社からは全く話がないまま年が明けました。


共生型デイサービスになると、障害児と高齢者が同じ空間で過ごすことになる。他害が見られる長男を預けるのは恐ろしい。そもそもスタッフもギリギリの人数な上に今いるのは保育士さんばかりなのに、高齢者を受け入れてどうするんだろう?障害児と高齢者が同じ場所で一緒に過ごすのって無理がない?全然違うよ?お互いに良い刺激を受けるとか、共に暮らし支え合うことで豊かな生活になるとか、理想論すぎない?


インクルーシブもだけど、ある程度棲み分けが必要だというのが私の考え。

モヤモヤしたままお正月を過ごしていたところ、年賀状に混じって封書が。児発を経営する本社からでした。


中に入っていた手紙の内容をかいつまんで書くと、

①4月より現施設は共生型デイサービスという新しいスタートを切るということ

②今後は今まで(児発や放課後デイ)のようなサービスが提供できないおそれがあること

③今いる保育士は全員退職するということ

…ということでした。


え?今いる先生たちがみーんなやめちゃったら、長男はもう利用無理じゃない?


正月明けの利用時に先生たちと話してみたところ、自分たちは保育士だから介護のスキルもないし、子どもたちも今までのように向き合えなくなってしまうのはちょっと……と、思いを率直に伝えてくれました。先生たちは皆さんとても熱心で、長男にも真摯に向き合ってくださったので、この件もきっと真剣に考えられたのだろうなと思いました。


そして、1月末になってようやく本社から電話があり、私たち親との面談の日を設けてくれることになりました。面談は2月半ば。代表取締役の方がわざわざ本社から事業所まで出向いてきたようです(本社はちょっと距離があります)。

今後のことを聞いて、利用を継続するか辞めるか見極めないといけないなと臨んだんですが……


なんとそこで突然、4月から共生型デイサービスを始めることはできなくなった、という話をされました。理由は、働く人がいないということ。

保育士さんは全員辞めてしまうし、新しく募集をかけても人が来なかったそうです。この辺りは田舎なのでどこも人材不足。だから仕方がない。


現場からの協力が得られないまま業務形態を変えるなんて無茶もいいところ。せめて今いるスタッフを大事にして、意見を聞いていたらよかったのになと思いました。


4月からは就労B型だけになり、あとの部屋はガランと空いたままになる。もったいないな。さびしいな。


「4月から利用する施設のアテはありますか?」

と聞かれて、

「まあ、一応ありますけど」

と答えたら、

「そうですか、それはよかったです。そのように聞けて安心しました」

と返されて、さすがに私も呆れてしまいました。


いや、そこはさ。

「私どもの不手際ですので、本来ならこちらから次の施設をご紹介すべきところですのに、お手を煩わせてしまって申し訳ありません」

くらい言おうよ!!社長さんでしょ?!

まぁ、特にツテも持っていなさそうな人だったので、紹介するといってもそれすら無理だったんでしょうけど、せめてそれくらいはね…利用者を軽く見ているように思えてならなかったです。


でも、これが民間の放課後デイの怖さ。

何が起こるか分からない。

現場の人たちは良くても、トップ次第で変わっちゃったりするし。


介護ってのはもっと泥臭くやるもんじゃないの、って旦那は言ってました。たしかに綺麗事だけじゃ無理だよね。理想を追い求めすぎたためにこうなるなんて。

それとも、もしかしたら利益追求のためだったかもしれないけど。

どっちにしろ、何ともお粗末な幕引きでした。

引き続き人を募集して、可能ならスタートさせたいと言ってましたが、どうなんだろうね。



ちなみに4月からは、辞められた児発管の方が紹介してくれた放課後デイAと、辞められた児発管の方がこの短期間で新しく立ち上げることにした放課後デイBを利用させていただくことになりました。


来週相談員さんや児発管さんと面談の予定。

にしても、見捨てるわけじゃないって言った児発管さんがあまりにも有言実行すぎて、心から尊敬します。こういった支援者さんに救われています。