私が 研修医を終わり 一人の内科医として初めて
勤務した病院での話です。
当時 横浜市大病院での 患者取り違え事件が起きた事もあり
日本中で医療不信が高まっていました。
テレビをつければ 正義の味方の刑事が 医師の医療ミス隠ぺいを
証明し 患者を助けるドラマなど 医師が肩身の狭い思いをしていた時代でした。
そんなときです。
私は 初めて 自分一人で担当する患者さんにあいさつに行きました。
確か 胆石発作のおじいさんでした。
病室に行くと 娘さんと思われる中年女性がそばにいました。
あいさつをしたところ
その娘さんが 患者さんであるおじいさんの耳元で 大きな声で
言いました。
”おじいちゃん 先生はミスしたら訴えられんだからねー”
不信感ありありなのです。当時20歳代の若造なので
不安に思ったのもあったでしょうが、初対面の言葉としては
どうなんでしょうね。
医療不信は 今も多少はあると思いますが 当時からすると
ちょっと良くなった感じします。
医療は信頼感がないと できません。
医師と患者さん側が 信じあえる事を 切に願います。