急性腸炎と抗生剤  | Drあおあか 医療現場のはじっこから

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急性腸炎 特に 大腸炎 (大腸が一番やられている)の時は、細菌性腸炎を考えるのが

一般的です。

 

細菌感染の場合は、一般的に抗生剤が、他の部位(肺炎や尿路感染など)では使用されます。

腸炎の場合は、事情がちょっと違います。

 

腸炎の場合、まず 病原体を下痢によって体外に容易に出すことができます。そのため

じっと待っていれば治癒することが多いです。肺炎や尿路感染などでは、そうはいきません。

(尿路感染は、腎盂腎炎の場合などは、基本腎臓に膿を細かくつくることがあり 尿をしても完全には流れきれません)

 

もうひとつ 重要なことは、0-157などの毒素をもつ細菌は、細菌の中に毒があります。

強烈な抗生剤は、細菌を積極的にぶっ壊しにいくので、毒が、体内にバラまかれます。

そうすると毒が、いろんな臓器へ入り HUSという恐ろしい病気となりうるのです。

抗生剤で強烈なやつを使用することは、毒のカプセルを腸の中で割って、毒をばらまく

ことになることがあるのです。

 

#抗生剤でも 弱いやつ(クラリスなど)は、積極的に細菌をぶっ壊すわけではなく

囲いをつくるように、ある一定以上増えないようにするので 使用することはあります。

使用するときでも 原因菌が、ある程度分かっている状況です。

 

急性腸炎で、原因菌がわからないとき やみくもに抗生剤使用は危険です。