相馬野馬追と火縄銃 酒間で聞いた話 | todou455のブログ 火縄銃ときどき山登り

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相馬市や南相馬市などの住民だからといって,簡単に相馬野馬追に参加できるものではないらしい。相馬野馬追は,相馬家の遠祖である平将門が、野生馬を敵兵に見立てて,軍事演習した事に始まると言われている。相馬中村藩成立後は,藩主催の祭事であり行事として行われてきた。廃藩置県後の明治以降は,旧藩領内の,三つの妙見神社の祭礼であり神事として行われてきた。だから,相馬野馬追に参加できるのは,原則としてこの神社の氏子か,相馬中村藩の旧臣の家の者に限られているらしい。私は氏子でもないし,旧藩士の出もないが,出陣の宴で砲術演舞したことにより,中村神社の御神輿係として特別に行列参加を許していただけたのだ。とても名誉のことであり,ありがたいことである。感謝しなければならない。

 

下から3番目が砲術演武で使用した鉄砲

 火縄銃のブログで,コレクションジャンルなので,意地で写真アップしました。

 

野馬追に参加する者には,神社から姓名を墨書した肩章と相馬藩の九曜紋の旗が交付される。肩証は,陣羽織や甲冑に結び付け,行列参加の印しとされる。肩証に記された御神輿係とは,相馬中村神社の御鳳輿に供奉して守護する役割のことである。

陣羽織と肩証    

 

九曜紋の旗は乗馬鞭に結び付ける。どうも昔の日本馬は,去勢されなかったこともあり,気が荒々しかったという。人に噛みついたり蹴とばしたりすることも珍しいことではなかったようだ。馬は,臆病だし性格も馬によって様々だ。昔は,音や気配に驚いて暴走する馬もよくあったという。臆病で荒い気質の馬を制御するため,徒歩で参加する武者も乗馬鞭を携行したのだ。

 

 

相馬野馬追に参加するには,衣装や装備も整えなければならないから,その費用も馬鹿にならない。馬を借りて騎馬武者として参加するとなると100万円以上かかるという噂だ。馬やそれを運ぶトレーラーの祭り期間中のレンタル料,馬丁の日当などが主なものだ。しかも,この費用は,全て参加者の自己負担なのである。毎年,軽自動車を買っているようなものだと地元の人たちは,酒を飲みながら苦笑いする。

これらは,酒の席で聞いた話なので正確とはいえない。しかし,こういう意気込みが伝統を支え,地元の人たちはそれを大きな誇りとし,大切にしていることだけは,間違いなく断言できる。