今日の岡山市は雨です

『ともみと髭マン 』の、ともみです。
今日はちょっと、なぜか自己資金10万円のお話しを…。
夫婦共に無職で始まった結婚生活だったので、結婚してすぐの目標は、職を得ること。
取り急ぎの生活費を得るには、アルバイト雇用してもらうのが一番手っ取り早い方法でした。
職を得たあとの目標は、実家を出て二人暮らしをすること。
うちの実家にはまだ独身の兄二人も同居だったから居づらかったし、父は夫のことを歓迎ムードではなかったので…。
で、ようやく貯まったお金で小さなアパートに引越しましたが、以前にもお話ししたとおり、引越したとたんに夫の失業…そして次に得られた仕事も低時給短時間のアルバイト。
というわけで、南インド料理カフェを開こう!と夫婦で決めた時点での貯金は、残念ながらゼ~ロ~。
自分の故郷の味をたくさんの方々に知ってほしい…と言いだした料理好きの夫。
夫は5才までドバイにいたお祖母ちゃんに育てられていて、おばあちゃんの料理している姿を見ながら育ち、南インドの両親の元へ戻ってからはお母さんの料理する姿を見ながら調理法を覚えたのだそうです。
双子の夫は、どうして両親は自分だけを祖母に預けたのだろう…どうして自分だったのだろう…双子なのに、自分だけ…自分はいらない子供だったのだろうか…。
なーんて思春期に考えたこともあったらしく、お金よりも何よりも家族と一緒にいることが愛情だと考える人になりました。
だからかな、夫の作ってくれる南インドの家庭料理には、とても深く強い愛情を感じるのです。
そして、いつも私と一緒にいてくれます。
さて、そうは言っても、実際にカフェをやるには何が必要なのだろうか?
まずは、自己資金。
いろんな方々のブログや、カフェ雑誌を読み漁り、得た答えは10万円~1000万円くらいの自己資金があれば出来る!ということ。
なるべく借り入れをせずに始めたかった当時の私達は、自己資金の貯金の目標額を100万円と決めました。
そうです、ひゃくまんえん!
それくらい簡単に貯められるって思う方々もいるかも知れませんね。
私も思っていました。
私がまず始めたのは、毎月決まった額を銀行に積立ていくこと。
毎月の貯金額を決め、残りで生活する。
毎日の生活はキツいけれども、必ずお金が貯まる方法です。
そして、他にカフェ開業に必要なものは何かな?と調べて分かったことは、
資格…
調理師免許など持ってない人は、食品衛生責任者の資格を一日の講習で取ること。
で、いつでも始められるように夫と二人で講習を受けて取得しました。
自己資金と資格があれば、開業出来る…?
まあ、そうなんですけどね。
私には、利益を得る ということと、それを継続していくこと、が未知の世界でした。
そこを、もっと勉強したい…。
そう思った私は、フルタイムの仕事を思いきって辞めました。
(お前が仕事辞めたらどうやって生活していくんだ!?とパニックの夫をなんとか丸め込み)
そろそろ、あなたが私を養ってくれても良いんじゃない?
という話し合いの結果、夫はアルバイトを二つかけ持ちすることになりました。
どうせなら食品や調理に関われる仕事を…と探したら運良く、病院内の調理場で調理の仕事を得られました。
朝はホテルのハウスキーピング、午後からは病院のキッチンで調理師として、二年間頑張ってくれました。
私は兄の会社でパートとして働かせてもらいながら、経理の勉強を…。
と、思ったのが甘かった…。
人手が足りないから現場仕事ばかり(美装、清掃業…現場に慣れてないから失敗&叱られるばかり)
資金繰りは厳しいから月に六万円のパート代のみ…。
でも、良かったこともあります。
休みが自由に取れるようになったので、起業家セミナーや勉強会に夫と一緒に参加出来たこと。
それでもね、順調に貯金出来てました。
あの日までは…
友人の結婚式に夫婦でお招き頂いて、遠方だったけどどうしても行ってお祝いしたかった。
その旅費を捻出するために始めたFX…。
ど素人なりに増えていく資金を見て調子に乗る。
そして、訪れたチャイナショック…!
あれは、まさにショックだったのです。
たった一日で、貯金の半分…パア~…。
夫は激怒…。
開き直る私…。
そこで私の考え方、ガラッと変わります。
やりたい事は、やる!
行きたいとこは、行く!
会いたい人には、会う!
金!?
どーにかなる!!
その結果が、自己資金10万円(笑)
(実際には、開業資金用に貯めたお金と、生活費用にとっておいたお金を足して借り入れすることになったので、自己資金は25万円という形をとりましたが...)
実はカフェ開業を決断する前に、オンラインショップを始めようとインドの雑貨を仕入れるためデリーへ行きました。
南インド出身の夫にとっても初のデリー旅行で、真夏…。
夫が熱中症で天に召されそうになった…(ホントにヤバかった 今だから笑える(笑)
ICUのベッドで夫が瀕死のときに、私はただただ夫の腕の付け根をギュウっとわしづかみしていました。
ここ、掴まれると痛いんですよね。
なんか、夫がふわふわ~っとしないように、痛みを感じれば生きることを思い出すかな…と思ってね。
言葉が分からないから医師の言ってる事も分からないし、私に出来る事は夫を生き返らせることだけだと思いました。
その気持ちが通じたのか、夫の呼吸がおちついて、意識がハッキリして…。
今じゃピンピンしてます。
あのあと、
『なんで僕を助けたの?生命保険で今ごろ楽できて、もっと稼ぐ人と再婚出来たのに…』
て夫に冗談を言われて、ハッとしました。
その手があったか!!
じゃ無くて(笑)、
そんな事、全く考えなかった自分に自分自身で驚いた。
お金が無いから情けないとか思ってイライラしたこともある。
でも、お金をくれるから夫を大切にしようとか、そういうんじゃ無かったんだな…。
夫と妻の稼ぎがどっちが多いとか、少ないとか、関係なかったんだな…。
私は、この人じゃなきゃダメなんだな…。
この人が生きてて隣にいて笑わせてくれなきゃ、何も頑張れない私がいるんだな…。
だから、インドから無事に二人で日本に戻ったあと本気の本気で開業に向けて取り組むようになりました。
どんなサービスが喜ばれるだろう、どんなシステムなら二人で回せるだろう、どんなメニューなら満足して貰えるだろう、どんな…。
考えても考えても正しい答えは無いけれど。
私たちにしか出来ない愛のあるお店。
お店にきて味わえば、きっと家族を深く愛したくなるような。
そんなお店。
(夫が生き返ったお話し)


