花屋の前を通るたび、足が止まる。
きれいだなとは思う。
でも、そのまま通り過ぎる。
買おうと思ったことは、一度もなかった。
だって、私には、似合わないから。
姉は昔から花柄の服が似合う人だった。
部屋はいつもきれいで、季節の花が飾られていた。
繊細で、やさしくて、いかにも「女の人」という感じ。
私は正反対。
昔から部屋を片づけるのが苦手で、
男の子と遊ぶ方が気楽だった。
社会人になってからも、
「女性扱いしなくても大丈夫だよね。」
なんて冗談を言われることがあった。
笑って返していたけれど、
本当はそのたびに心のどこかが少しだけ痛んだ。
部屋を片づけたいと思いながら、
昔から片づけられたことがない。
床には脱いだ服がいくつも重なり、
テーブルの上には郵便物や読みかけの本。
「今日こそ片づけよう。」
そう思うのに、なぜか体は動かない。
そんな彼女がどうして片づけをし始めたのか。。。
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