https://www.20thcenturystudios.jp/movies/fukushu-jima
「死霊のはらわた」「スパイダーマン」「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」のサム・ライミ監督が、逃げ場のない無人島という極限状態の中で、人間の狂気と復讐心をあぶり出すスリラー。
会社員のリンダは、日々パワハラを繰り返す上司ブラッドリーのもとで、息の詰まるような毎日を送っていた。ある日、出張に行くリンダたちを乗せた飛行機が墜落し、目を覚ますと見渡す限りの孤島にいた。生き残ったのは、ブラッドリーとリンダの2人だけ。怪我で身動きの取れないブラッドリーに対し、リンダは持ち前のサバイバルスキルを発揮して状況の立て直しを図り、次第に2人の力関係は逆転していく。それでもなお、傲慢な態度をとり続けるブラッドリーに対し、リンダの中に抑え込まれていた怒りと復讐心が、次第に膨れ上がっていく。
リンダを演じるのは「アバウト・タイム 愛おしい時間について」「スポットライト 世紀のスクープ」のレイチェル・マクアダムス。リンダを追い詰めるパワハラ上司ブラッドリー役を、「メイズ・ランナー」シリーズのディラン・オブライエンが務める。音楽は、「スパイダーマン」シリーズなどサム・ライミ作品の常連ダニー・エルフマン。
2026年製作/112分/PG12/アメリカ
原題または英題:Send Help
配給:ディズニー
劇場公開日:2026年1月30日(以上、映画ドットコムより)
☆途中までは主人公のアウトドアのスキルを生かしての爽快な復讐劇のように思えたけれど、次第に主人公が常軌を逸していき、狂気へと変貌していく上、敵も次第になかなかのしたたかさを見せ、更に両者の攻防戦も命懸けのものになっていくという、スリルある展開となっていきましたが、さすがにクライマックスでは「ちょっとやりすぎでは?」なんて思ってしまったりして。
面白くはあったけれど、ちょっと好みではありませんでした。ただ、それらを全てサクセス・ストーリーかのようにしてしまったラスト・シーンはブラック・ユーモアが効いていて良かったです。
長編デビュー作「ザ・セル」で鮮烈なビジュアル世界を築き注目を集めたターセム監督が、2006年に製作した長編第2作。構想26年、撮影期間4年をかけて完成させたオリジナル作品で、CGに頼らず、13の世界遺産と24カ国以上のロケーションをめぐって撮影された壮麗な映像と独創的な世界観が話題を呼んだ。4Kデジタルリマスター版では、オリジナルの劇場公開版ではカットされた新たなシーンが追加されている。
舞台は1915年。映画の撮影中に橋から落ちて大怪我を負ったスタントマンのロイは、病室のベッドで絶望の淵にあり、自暴自棄になっていた。そんな彼は、木から落ちて腕を骨折し入院していた5歳の無垢な少女アレクサンドリアと出会う。ロイは動けない自分の代わりに、アレクサンドリアに薬剤室から自殺用の薬を持ってこさせようと考え、彼女の気を引くために即興の冒険物語を語り始める。それは、愛する者や誇りを失い、深い闇に沈んだ6人の勇者たちが力を合わせて悪に立ち向かう壮大な物語だった。
ターセムが私財を投じて挑んだ自主製作映画で、デビッド・フィンチャーとスパイク・ジョーンズが製作をサポート。「ドラキュラ」でアカデミー衣装デザイン賞を受賞し、「ザ・セル」でもターセムと組んだ世界的デザイナーの石岡瑛子がコスチュームデザインを担当。
2006年製作/120分/G/アメリカ
原題または英題:The Fall
配給:ショウゲート
劇場公開日:2025年11月21日(以上、映画ドットコムより)
☆昨年暮れから観たいと思いつついつも満席かそれに近い状態でしたので見送っていたのですが、2月から比較的穴場と言える映画館でも上映が始まったおかげでようやく観ることが出来ました...が、正直言って、ストーリーも含めてこの映画が何でそれほど評価が高いのか私にはわかりませんでした。24カ国にわたるロケーションの必然性も感じられず、ただ映像美の素晴らしさだけが印象に残った感じです。
スリランカからインドに密入国した一家が巻き起こす善意の連鎖とささやかな奇跡を、笑いと涙を交えながら描いたインド映画。
スリランカでは26年におよぶ内戦と経済破綻により多くの国民が貧困に陥り、隣国インドへの経済難民が増加していた。夫ダースと妻ワサンティ、息子のニドゥとムッリの4人家族は母国での困窮生活に見切りをつけ、夜に紛れてインドに密入国する。ワサンティの兄の助けもあり州都チェンナイにどうにか居を定めた彼らは、身分を偽り、言葉で素性がばれないように近所との接触を避けながら新生活を送りはじめる。しかし素朴で人懐っこい彼らは、狭い町内でさまざまな出来事に巻き込まれ、いつしか周囲の人々と交流を持つようになっていく。そんな中、一家はテロ事件を追う警察から疑いの目を向けられてしまう。
新人監督アビシャン・ジービントによる低予算作品ながら口コミで評判を呼び、インドで大ヒットを記録した。
2025年製作/127分/G/インド
原題または英題:Tourist Family
配給:SPACEBOX
劇場公開日:2026年2月6日(以上、映画ドットコムより)
☆所謂不法移民とその家族が主人公であり、スリランカから密入国してインド人に成りすまし生活するという、本来ならば色々批判が巻き起こりそうなストーリーですが、最後には絶体絶命の状況に立たされつつも、思いもよらぬ展開があり、登場人物一人一人の温かさにほろりとするような人情コメディとして楽しく観ることが出来ました。インド映画は昨年観た「花嫁はどこへ?」以来でしたが、共通するものもあったように思います。ただ、次男の拾った犬は、飼い主が判明しただけに、戻してあげて欲しかったな^^;
若き日のエリック・クラプトンが在籍したイギリスのスリーピースバンド「クリーム」のラストライブとなった、1968年11月のロンドン公演の模様を収録したライブドキュメンタリー。
エリック・クラプトン(ギター&ボーカル)、ジャック・ブルース(ベース&ボーカル)、ジンジャー・ベイカー(ドラム)が1966年に結成した「クリーム」。後のロック界にも幅広く影響を与える革新的なサウンドで注目を集めたが、結成から2年後の1968年7月に解散を発表する。同年8月(アメリカでは6月)に3枚目のオリジナルアルバム「クリームの素晴らしき世界(Wheels of Fire)」をリリースし、10月4日から11月4日までの全米ツアーを経て、11月25日、26日のロンドン・ロイヤル・アルバート・ホール公演をもって解散した。
本作は、その最終公演にあたる11月26日のロイヤル・アルバート・ホールでの解散コンサートの模様を中心に製作。「サンシャイン・ラヴ」「ホワイト・ルーム」「クロス・ロード」といった名曲の演奏シーンのほか、メンバー3人へのインタビューも収録している。2005年に再結成ライブが行われるまでの間、クリームが唯一残したオフィシャル映像で、日本では2026年に劇場初公開となる。
1969年製作/83分/G/イギリス・アメリカ合作
原題または英題:Cream Farewell Concert
配給:REWINDERA PICTURES、WOWOW
劇場公開日:2026年2月6日(以上、映画ドットコムより)
☆クリームは完全に後追いで、夢中になったこともないし、この映像はレコード店勤務時代にビデオをお店で何度か観ていて、途中に入るクラプトンのギター奏法の解説もうざく思った記憶があるけれど、まぁ、せっかくスクリーンで見られるのだから…ということで、シニア料金の適用されない特別料金ですが観ることにしました。やはり大音量(勿論コンサート・ホール程ではないけれど)で聞くと良いですね。家や職場では味わえない迫力とスリルを今更ながら感じました。
中国・唐の天宝年間に実在した「ライチ使」を題材に、一粒のライチをめぐる前代未聞の任務に挑んだ下級官吏の旅路を、壮大かつユーモラスに描いた一作。人気作家マー・ボーヨンの小説を原作に、ワン・イーボー主演作「熱烈」の監督や「無名」への出演で知られるダー・ポンがメガホンを取った。
唐の都・長安で下級官吏として働く李善徳(リー・シャンデー)に、ある日大きな転機が訪れる。楊貴妃の誕生日を祝うため、皇帝から「数千キロ離れた産地から新鮮なライチを長安まで運べ」という無理難題を命じられたのだ。ライチを鮮度を保ったまま長安に届ければ富と名誉が約束されるが、失敗すれば転落の人生が待ち受けている。李善徳の命運は、たった一粒のライチに懸けられていた。
ダー・ポンが自ら主演を務める。そのほか、「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」「鯨が消えた入り江」で注目を集める俳優テレンス・ラウをはじめ、アンディ・ラウ、ヤン・ミーら中国・香港を代表する豪華キャストが集結した。
2025年製作/122分/G/中国
原題または英題:長安的荔枝 The Lychee Road
配給:Stranger、面白映画
劇場公開日:2026年1月16日(以上、映画ドットコムより)
☆かなり話題になっているようなので観てみました。まずはCGなども駆使しているのか長安の壮大なスケールの都の描写に驚かされます。前半こそ無理難題を押し付けられた主人公が失敗を重ねながらも自慢の算術を武器に成功への足がかりを掴んでいく過程を適度に皮肉やコミカルな要素を入れて楽しませてくれるものの、次第に妬みや思惑などから主人公に襲いかかる危機の連続に緊迫感が増して行き、ここまでやるかというくらいの窮地に追い込まれ、理不尽な展開も続きますが、正直なところ何もそこまで...という思いにかられてしまいました。もっともそれらがあってこその最後の主人公の宮中への怒りのシーンが生きるのでしょうけれど。
お笑い芸人のゆりやんレトリィバァが映画監督に初挑戦した作品。「好きになられたら終わり」という「禍禍女(まがまがおんな)」を題材に、ゆりやん自身のこれまでの恋愛を投影しながら描き出す。
「愛されなくても別に」の南沙良が主演を務め、ある男性に思いを寄せる美大生・上原早苗を演じる。共演には「ベートーヴェン捏造」の前田旺志郎、「PERFECT DAYS」への出演など多方面で活躍するパフォーミングアーティストのアオイヤマダ、「ベイビーわるきゅーれ」シリーズの髙石あかり、お笑い芸人の九条ジョー、数々のドラマや映画に出演する鈴木福、Netflixドラマ「極悪女王」でゆりやんと共演した斎藤工、「幼な子われらに生まれ」などの田中麗奈ら豪華キャストがそろった。
「ミスミソウ」「許された子どもたち」などの監督・脚本で知られる内藤瑛亮が脚本を手がけ、作詞・作曲家で音楽プロデューサーのyonkeyが初めて実写映画の音楽を担当。2025年・第62回台北金馬映画祭で日本人監督初となるNETPAC賞を受賞するなど、海外の映画祭で注目を集めた。
2026年製作/113分/G/日本
配給:K2 Pictures
劇場公開日:2026年2月6日(以上、映画ドットコムより)
☆これもちょっと興味本位で観たもので、実は監督のゆりやんレトリィバァというお笑い芸人は全く知らず、予告編だけ観た限りでは多分おバカな映画なんだろうなという思いでしたが、変態チックではあるものの意外にシュールで訳のわからない面白さがありました。それよりも先日別の映画でもかなりぶっ飛んだ役をやっていた南沙良がここでは更に凄いことになっていて、何より彼女の愛する男の名前が「ヒロシ」で何度も「大好き」と言われるごとに同じヒロシという名の私としてはこそばゆい快感に浸ってしまったのでした(笑)。
高齢夫婦のどちらかが終末期に安楽死するとき、そのパートナーが健康であってもともに安楽死する「デュオ安楽死」を題材にした家族ドラマ。ヨーロッパで急増するデュオ安楽死を決めた両親と、その子どもたちの心の機微を、ユーモアを交えながら温かく描き出す。
スペイン・バルセロナで暮らす80歳の舞台女優クラウディアは、末期がんにおかされている。がんは脳にまで転移し、錯乱や半身麻痺、さらに自我の喪失も近づくなか、彼女は安楽死を選択する。子育てよりも舞台優先で生きてきたクラウディアを支え続け、今なお愛してやまない夫フラビオも彼女とともにスイスで安楽死することを決意し、3人の子どもたちに打ち明ける。子どもたちは戸惑い反発するが父の意志は固く、両親はデュオ安楽死に必要な手順を進め、ついに最後の旅へと出発するときがやって来る。
「欲望のあいまいな対象」「家へ帰ろう」のアンヘラ・モリーナが妻クラウディア、「トニー・マネロ」「伯爵」のアルフレド・カストロが夫フラビオを演じた。2024年・第49回トロント国際映画祭で、新たな挑戦作を評価する「プラットフォーム部門」の作品賞を受賞。
2024年製作/106分/G/スペイン・イタリア・スイス合作
原題または英題:Polvo serán
配給:百道浜ピクチャーズ
劇場公開日:2026年2月6日(以上、映画ドットコムより)
☆このところ安楽死や尊厳死をテーマにした作品が増えていますが、自分が既に老齢に達してしまったこともあり、興味深くはありました。今回は末期癌におかされて妻と共に残される健常者の夫も死を選ぶという選択がユニークでしたが、「デュオ安楽死」というそうで、日本との死生観の違いやそうした配偶者のいない私には全くわからない世界でした。ユニークと言えば、この映画の演出にミュージカルの手法が随所に使われているのも面白く、本来重苦しくなるこうした作品をエンターテインメントとして上手く昇華させていたように思います。
冷戦下のスイスを舞台に、潜入捜査のため劇団に送り込まれた警察官と舞台女優の恋を描くポリティカルロマンスコメディ。
1989年、冷戦の緊張が続く中、スイスではソ連の共産主義に対する恐れが社会を覆っていた。反体制派の監視と情報収集を目的に、警察官のヴィクトール・シュエラーはデモ活動を行うシャウシュピールハウス劇場への潜入を命じられる。しかし、シュエラーは監視対象の女優オディール・ヨーラと恋に落ちてしまう。さらに劇団員たちとも交流を重ねるうちに、シュエラーは自らの任務に疑問を抱き始める。ウィリアム・シェイクスピア「十二夜」の稽古と現実が交錯しながら、シュエラーの心は任務と恋の狭間で揺れ動いていく。
監督は、2008年の長編デビュー作「Der Freund」がスイス映画賞の最優秀長編映画賞を受賞したミヒャ・レビンスキー。
2022年製作/102分/G/スイス
原題または英題:Moskau Einfach!
配給:カルチュアルライフ
劇場公開日:2026年1月23日(以上、映画ドットコムより)
☆永世中立国のスイスが冷戦期においてこんな緊張感のある情勢だったとはこの映画を観るまで知りませんでしたが、基本的にはラヴ・ストーリーであるためか、あまり重苦しい場面はなく、波乱はあっても最後には落ち着くところに落ち着くという安心の展開でしたが、この劇中劇での題材であるシェイクスピアの「十二夜」を全く知らないこともあり、もうちょっと事前にリサーチしておくべきだったかと後悔したりもして(^^;)
人生を息子に捧げてきた女性の心と体の解放を繊細に描いたフランス発のドラマ。
パリ郊外に暮らすシングルマザーのモナは、若くして授かった発達に遅れのある息子ジョエルをひとりで育ててきた。現在30歳過ぎのジョエルは、障がい者のための職業作業所で働いている。モナとジョエルは互いを支え合い、いたわりながら暮らしてきた。そんなある日、ジョエルと同じ施設で働くオセアンが、彼の子どもを妊娠する。2人の関係について何も知らなかったモナは動揺し、母子の絆も揺らぎはじめる。
「悪なき殺人」のロール・カラミーがモナを演じ、ジョエル役とオセアン役には障がいを持つ当事者であるシャルル・ペッシア・ガレットとジュリー・フロジェを起用。撮影現場には障がいを持つ俳優のケアを担当する、フランス映画界でただ1人のアクセシビリティ・コーディネーターを登用した。「犬の裁判」で共同脚本を手がけたアンヌ=ソフィー・バイイが長編初監督を務め、2024年・第81回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門にてオーサーズ・アンダー40賞最優秀監督賞などを受賞。
2024年製作/95分/R15+/フランス
原題または英題:Mon inséparable
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
劇場公開日:2026年2月13日(以上、映画ドットコムより)
☆こういう障害者を息子や兄弟に持つという映画はあまり観たくはないのですが、つい魔が差して観てしまいました。日本でこうした映画を作るとどうしても母親は良妻賢母・聖人君子みたいな作りになってしまいそうに思いますが、この主人公は母親として息子に尽くしつつ、時には自身の欲望にも忠実になり、そのあまり相手の男性にも引かれてしまったりもしたものの、自我を捨てきれず生身の「おんな」の部分を包み隠そうとはしない生々しい行動ぶりには爽快感すら覚えます。それにしても、息子の障害者同士での結婚・出産の行方が気になりますが。
思春期の少年の体内で繰り広げられる精子たちの大冒険を、ミュージカル仕立てでユーモアたっぷりに描き、本国ノルウェーで大ヒットを記録したアニメーション映画。
思春期まっただ中の10代の少年・イェンス。気になる女の子とキスを交わした瞬間、彼の体内で血液や細胞が大暴走を始めて制御不能に陥り、やがて精子たちの命がけのレースが幕を開ける。10億もの精子たちは、外の世界を目指して必死に泳ぎ続けるが……。
「バイオレント・ナイト」「セブン・シスターズ」のトミー・ウィルコラと、ノルウェーのアニメーション映画界で活躍するラスムス・A・シーバートセンが共同監督を務めた。
2024年製作/80分/PG12/ノルウェー
原題または英題:Spermageddon
配給:シンカ
劇場公開日:2026年2月13日(以上、映画ドットコムより)
☆アホらしそうな予告編を何度か見ているうちに段々気になってきてしまい、鑑賞することにしました(笑)。
予告編だけだと手塚治虫の「アポロの歌」の冒頭シーンを思い出してしまいましたが、むしろ少し前の邦画の「はたらく細胞」に近かったかもしれません。いちいち隠語に引っ掛けたかのような字幕(原語自体がそうなのかな?)など、かなりブッ飛んだ性教育アニメという趣だったけれど、まぁ、それなりに楽しめました。人体の仕組みとしてあからさまに誤解を与えるような表現も最後にしっかり断り書きが入りる律儀さが何とも言えません。
















