問い合わせを何件もしていたのを
知っていたステイシーが、
私達のコミュニティーの
『売ります・買います』サイトで、
良さそうなYAMAHAのベイビーグランドが
あると教えてくれて、
早速連絡をとって売り主の家に見に行ってきたのが先週の水曜日でした。
で、早い話、その売り主が
人種差別主義者だったので
事の詳細をここでレポートしますね。
(水曜日)
ステイシーが教えてくれたので、リスティングを確認。売り主のFacebookにいくと白人のおじいさんだったのですが、共通の友人が二人いるということが分かり、それなら全くの他人から買うよりいいかもと、私は思いました。共通の知人とは、子供の同級生のご両親で、黒人の弁護士夫婦のマーカスとアリッサです。ピアノ売り主と同じストリートに住んでいるので、その関係で知人なんだろうなと何となく思っていました。
夫が、ピアノ売り主に連絡して夜に見にいきたいと申し出ると快諾してくれたので、同日見に行きました。そしてそのピアノを気に入ったので買いたいと言い、チェックを書きました。その時におじいさんのホームオフィスに通されたのですが
そこにひっそり飾ってあったのが、南部連合軍の旗でした。夫が『南部連合軍の旗ですね』とコメントすると、『これを売ったら大金になるけど、そんなことしたら燃やされてしまうだろうね』とおじいさんの返し。それに対して、『家の前に掲げたらどうですか?』と皮肉を言ったら、無言でした。
(木曜日)
朝からおじいさんから夫に対する電話攻撃が開始。チェックがまだクリアされないが本当に口座にお金は入っているのかと聞かれたそうです。大金を持ち歩くのが怖いのなら一緒に銀行に行ってキャッシュで払ってくれればいいと。まるで小切手が不渡りになるような言い方で。アメリカ在住の方はご存知でしょうが、チェックってクリアされるのにまる一日はかかるんです。夜にプロセスされるから。水曜日の夜にデポジットされても、デポジットするのが遅ければ木曜日ではなく、金曜日にクリアになるのです。私はおじいさんとのメインコンタクトを夫にさせたくなく、私がすべて引き受けることにしました。そこで何度か言われたのが、今日○○からこのピアノに興味のある家族が来たいと言っている。というコメントです。○○とは、超高級住宅街で白人しか住んでいないようなところ。そんなこと言われても、もう私達はチェックを切ってあるわけで、私達にピアノを売りたくないんだなというのが伝わってきました。私達はもともとチェックがクリアされる前にピアノをピックアップしにいくとも言っていないし、何をそんなに恐れ、焦ってるんだろうと疑問がわきました。おそらく私達がチェックをきったあとにも、おじいさんが信用できるような相手からピアノへの問い合わせがあったのでしょう。
(金曜日)
朝、私達の口座からチェックの金額がpendingからpostedと変わっており、おじいさんに連絡。その後、銀行から夫に連絡があり、不正ではないかの確認がありました。結構額が大きかったので、こういう連絡がたようです。その後、無事におじいさんに入金されたようで、土曜日にピアノの運び屋を雇ってピックアップすると伝えました。
(土曜日)
夫がプロのピアノ運び屋を雇っておじいさんの家に行くと、同意書を書くように言われ、リビングに通されました。すると、水曜日にはなかったものがリビングにおいてあることに夫は気が付きました。おじいさんが席を外したすきに、写真をとってきたのでシェアします。
後ろにピアノの運び屋がいるのが見えますね。
ズームインしてみましょうか。
これはJolly Nigg○○Bankという、黒人を揶揄した貯金箱で黒人奴隷の身体に『Give me a penny(1セント恵んでください)』と書いてある人種差別的な代物です。
夫はこの貯金箱についてはスルーし、笑顔で今度ゴルフでも一緒にどうですか?と誘ってみたそうです。少し慌てた様子で、もちろん、という返答だったそうです。
この人種差別的な代物をわざわざ、夫が座る目の前に置く心境について考えてみました。
この白人は、どんな状況であれ自分が黒人からお金をもらう立場にはなりたくないのでしょう。
その証拠に、いかに自分がお金持ちかというのを延々と聞かされたそうです。家にある一番安いワインは500ドルで、それは料理用だそうです。(ば、馬鹿じゃないの?)
きっと、私達が書いたチェックが残高不足で返ってきていたら、ある意味この人は安心したんではないでしょうか。自分の目の前に、ある程度まとまった額を用意できる黒人男性がいるということが、彼にとっては恐怖だったんではないでしょうか。
土曜日の午後、近所の住人だけでドッグショーが行われ、夫がジャッジになったのですが、そのドッグショーに偶然、アリッサとマーカスが来ていたので、さっそくこのおじいさんの件をさぐってみると。。。
何年か前に近所のコミュニティーサイトで人種差別的なポストをして大炎上したことがあったと教えてくれ、その件は実は私も覚えていて、名前と住所からこのおじいさんだったような記憶があったので、あ~やっぱりー、と再確認することになりました。
私達が、もし白人家族だったら。
きっと、チェックがバウンスするのではないかと疑われて電話攻撃にあうことは無かったのではないかと思うのです。知る由はありませんが。
最近、キャンセルカルチャーが話題になっていますよね。
有名なパンケーキミックスAunt Jemimaがブランド名変更になったり
黒人奴隷の出てくる『風と共に去りぬ』が但し書きと共に配信されるようになったり。
『過去に歴史として存在したことだから、いまさら何が悪いの』という主張で正当化され、人種差別の実態を何〜にも分かっていない日本人が、分かったような顔でキャンセルカルチャーを批判したりするのも、何度も目にしてきましたが
問題は、毎日の生活の中で、こういった過去の産物のせいで現在も、ものすごく嫌な思いしている人間がいるっていうことなんです。過去の歴史として残すというのであれば、博物館や書籍で残していけば良いのであって、個人が簡単に『ニ○ー貯金箱』を置くのは、社会的タブーとして捉えられるべきではないかと、私は思います。

