前回の①では列車が「深川」に到着しようか・・・というところで終わっています。
さて、これからどんどん行ってくれよ、と期待されておいでの方々には残念ですが、
時間を少し戻さなくてはなりません。
<下車客と途中乗車客がいる現実をどう解決するか?>
当社はこのようなタイプの列車は初めてである。
①始発からご利用いただいた御予約のお客様が函館に行かなかった場合
1)昼食前であれば、通過地の1000円程度の駅弁を運賃の中に含ませる。
2)昼食後は乗車距離に応じた旅館代の割引をさせていただく。
②始発からご利用でも予約がなかった方は、とりあえず、3号車にいて
いただいて、1,3,4号車に空席が出た場合に順次座って頂くことにします
しかしできることなら、始発駅窓口で本日分は満席です、とお断り頂きたい。
③一番の問題点は、途中乗車ですが、各4輌ユニット毎10人程度認めようと
思います。3号車、図面の黒ひし形のところに座って頂こうと思います。
④それから
今回車いす対応も行ったため、スロープですと126cmの高低差をクリアするために
約6m通路が必要です。
それであれば、今までの、積み込み発電エンジンの230PSを大容量、走行用エンジン
590PSと同等のものにかえ、足元の御不自由な方の、階上部への移動、および我々の
料理運搬にも使えるかと思います。
⑤また、アテンダントさん、車掌さん、必ず途中駅では2号車の扉、1号車の前方扉
からの途中乗車客の数を把握していただきたい。
では、図面をお示しいたします。
*************************************************************
<図ー6>Kitchen & Lobby,階下室(上図)と階上室(下図)

#####################################################
着席優先権は①前売り始発乗車食事券なしの乗客
②前売り始発乗車食事券ありの乗客
③途中乗車の乗客
3号車最大の”ウリ”画面向かって左手に車いすスペースがありますが、
そこから車いすごと階上部に直接乗り入れても(たいていの車いすの
最大幅は62cm)EVにのって、階上部に行けます。
階下部に階上部が一部覆いかぶさっていますが、ところどころに吹き抜け部を
作ることによって、階下部の逼塞感を払しょくしようと試みました。
また、当然、階上部は細いですが柔軟性の高い建材と壁材でささえられて
おり、耐久性は・・・100象が乗ってもダイジョビ・・・です。
***********************************************************************
<図ー4:再掲>旭川ー岩見沢まで・・・・ここを飛ばさずしてどこで快走する?

表定速度:96.2km/72分=80.2kmhr
(参考値)・スーパーカムイ・・・/59 or 60分=96.2 or 97.8 km/hr
・オホーツク・・・/66,63,63 or 61分=94.6 - 87.5 km/hr
(運休中:サロベツ・・・65分=88.8km/hr)
*********************************************************
やっと実況放送になりました。
(車内放送)
あと3分で、深川にとまります。
深川を出ますと次は妹背牛、続いて江部乙と止まってまいります。
妹背牛からこの先美唄の手前、奈井江にかけては、北街道屈指の
穀倉地帯であります。
とユーことで、3号車アテンダントからお知らせがあります。
皆様おはようございます。
「羊蹄」アテンダントの五色と、「たるまえ」アテンダント、鵡川でございます。
今や道産米を代表する銘柄になりました「ユメピリカ」、元々、旭川の北、
比布町の生まれでございます。
最近は、江部乙から奈井江にかけても作られるようになりました。
今までの道産米と比べ、味よし、もみわれなし、また病気に強いとされております。
最近は収量も安定してまいりいました。
小腹がすいたとお感じになったお客様、あるいは朝早くからお忙しくて朝食を
食べそびれたお客様。
本日は、「ユメピリカ」の玉子かけゴハンに
静岡県は県外不出といわれております静岡・水見色地区の「摩利支」茶を
そえまして、深川駅発車後、
3号車にて「108円」でご提供させていただくようになっております
(ヤッパし、ショーヒゼーとるのかよ)。
岩見沢までの、1時間足らずのサービスでございます。
この放送は深川発車後にもう一度詳しくさせていただきます。
なお、乗車券と昼食券を事前にお求めでないお客様から、優先して
サービスさせていただきます。
列車ただいま深川のホームに差し掛かりました。
「玉子*」の生はチョット・・・というお客様、「ゆで卵*」あるいは「目玉焼き」にも
かえておだしできます。お申し付け下さい。
また、黄身の固さのお好みも指定できますし、目玉焼きの場合は、
サニー・サイドアップ・片面焼き、
ターン・オーバー・両面焼き、など焼き方のご指示も遠慮なくどーぞ!!
#########################################################
[*そのスジのギョーカイでは、殻を割る前が「卵」、割った中のものを
食材とする場合を「玉子」というのだそーでそれに従いました。
それって、ウニみたいもんか?生きてる時は<海胆>で、
あけた中身は<雲丹>・・・さー・・・?]
#########################################################
発車いたします。
ドア付近にお立ちの方、閉まるドアにご注意ください。
今、止まりました深川の次はまだまだ続きます穀倉地帯。
深川、妹背牛、江部乙と止まってまいります。
駅間は6-7分の所要時間です。
また、停車時間も短うございます。
お降りの方、御用意されて扉付近でおまち下さい。
妹背牛からは妹背牛温泉へ、
江部乙からは江部乙温泉行きのバスが、それぞれ駅前から出ております。
各々の温泉方面とも30-40分ほどかかります。
お気をつけて行ってらっしゃいませ。
さてアテンダントさん。さきほどの説明をもう一度お願いいたします。
「羊蹄」3号車アテンダント五色と、「たるまえ」3号車アテンダント
鵡川です。
(中略)
以上のサービスは岩見沢までの1時間足らずのサービスでございます。
この機会に是非ご利用ください。
なお、本日の「摩利支」というお茶でございますが、静岡のごく限られた
地域の特産品として、有名でございます。
一般的な茶葉はひとシーズン、一本の木から3回は茶摘みを行ないますが
「摩利支」は1回のみと、風味の凝縮を狙った時期だけの茶摘みをおこなって
おります。
このお茶、日本のお茶の最高峰を選出いたします天皇杯でしばしば天皇賞を
とりますが、その時のその農園の「摩利支」の茶葉は1グラム1万円になることも
稀ならず、あるそうでございます。
以上のお知らせは、各車輌のメッセージボードに時折お示しいたしますので
ご利用ください。
間もなく、列車、滝川に着きます。
根室線、御利用のお客様お乗り換えまで時間が空いてございます。
駅待合室でお休み下さい。
そして、滝川・公営浴場「ふれ愛の里」御予約のお客様、静かできれいな
建物とお風呂を是非ご堪能下さいませ。
ところで、皆様、北街道の地名には「~かわ」が付くところが何と多いのか?と
お感じになったことはありませんか?
まず、大和言葉風の駅名をつける時に、「かわ」まで入れると長くなりすぎるので
省略してしまった地名。
「札幌」でございますが、
<一説に>「サリ・ポロ・ペッ」sari-poro-pet(湿原が広い川)であるとする説は、
低湿な豊平川下流部の様子を的確に表しております。
100%正確な伝承ではないようですが、ある程度の真実を
伝えておりますので、今まで説として残ってきているのだと思います。
次に、現地語を意訳・翻訳して大和言葉とした場合、これから止まる「滝川」は
その意訳グループで、空知川の語源であるアイヌ語の「ソーラプチペッ」
(滝のある川)を意訳したことによります。
そのほか、穏やかな流れを意味する「**ナイ」、暴れ川または周辺に降雨の
ダメージが伝わって被害が出てしまう「~ベツ」。
如何に、先住民族の方々が、水や漁労生活を大切にして、水運も生活の
一部であったかということが分かるような気がいたします。
また、ここ滝川は、川を挟んで学園都市線終点「新十津川」まで5キロ
たらず。
「新十津川ー石狩沼田の札沼線が部分廃止になった時(昭和47[1974]年)、
「札沼線複線電化促進の会」というのができました。
それは結実しませんでしたが、現在、札幌の方から、宅地化の北進と、
大学移転・新設などで「その会の目的」は途中まで実現しようとしております。
そして、滝川と言えば昭和31年以来の歴史を誇ります<マツオ(旧松尾羊肉
株式会社)のジンギスカン:羊肉を特製タレに漬け込む製法>を忘れることは
できません。
開業当時、ジンギスカンとして北街道立種羊場が推奨していた羊肉の食べ方に
改良を加えた方法だと言われております。
またここから、根室本線に向かうと、芦別、茂尻、赤平などの空知炭田の北端が
見えてまいります。
列車、次に滝川を出て6分ほど走りますと、やがて川を渡り砂川に着きます。
そして、この付近から、石炭産業全盛期のころは、函館本線の駅南下することに、
皆一つ以上の炭鉱がありました。
ここから夕張辺りまで「空知炭田・石狩炭田」と呼ばれ、時には60輌以上もの
「セキ車」と呼ばれた運炭貨車を連ねた石炭列車が行き来したのでございます。
山元から函館線の各駅までの石炭の運搬方法はイロイロございましたが、
国鉄線・私鉄線としては、
次の砂川からは、歌志内線と函館本線・上砂川支線が出ており、
美唄には函館本線・南美唄支線と三菱美唄鉱業鉄道がでておりました。
もうまもなく到着いたします、砂川の様子からオハナシさせていただきます。
歌志内線の終点、歌志内市は、全国一人口が少ない都市としてご存知の方も
多いかと思われます。
平成26年4月30日の歌志内市の人口は3963人。
同じく2位は三笠市の9587人、3位の夕張市は9674人、4位の赤平市は11545人と
北街道の旧産炭地、しかも3位までが人口1万人以下となってしまいました。
かもい岳温泉はそういった歌志内の街の入り口にあって、宿泊はもちろん、
日帰り入浴にも力を入れており、冬はスキー場まで徒歩3分という、北街道らしい
ロケーションにあります。
一方、おなじく、砂川から分岐しておりました、上砂川支線は、砂川駅本屋から
長ーーーーい跨線橋をわたりますと、函館本線とは斜めに位置していた
「4番ホーム」からの乗車となっておりました。
上砂川への鉄路はそこから岩見沢方向で、函館線から離れるがごとく、山へと
アーチ状に遠ざかっていくのでありました。
映画にお詳しい方であれば「廃線後の上砂川駅舎とともに<悲別かなしべつ>」という
タイトルが蘇ってくることと思います。
一時期、この不要になった鉄道施設、すべてがつたにおおわれ自然の造形美を
見せてくれていた時期もございましたが、今はすっかり整理整頓され宅地になって
おります。
************************************************
<図ー7>砂川駅のイメージです(平成6-7年頃)。
歌志内線の廃線が昭和63(1988)年、上砂川支線の廃線が平成4(1992)年
でした。そのころ休みが余り取れなかった私は、「地方から札幌に
出てきたついでに砂川まで来た」まではよかったのですが
砂川駅が今にも緑に飲み込まれそうなのをみて、カメラすら
持ってこなかったことを後悔しました。
廃線2-3年でこんなに変化するなんて・・・!!!
ケータイで写メ?今ではとても信じられないないでしょうけれど
当時はまだ基本料金が高くて、個人でケータイを持てるような
時代ではありませんでした(大金持ちは別)。
駅舎側から見た配線で、手前片式1番線:下り本線(旭川方向)
奥、島式手前2番線:上り本線(札幌方向)
島式奥3番線:旧・歌志内線・・・このホームは退避線として今でも現役です。
ずーーーーーーーと離れた、ちょーぜつ緑の4番線。上砂川行き。
この跨線橋の下には3本の副本線と6本の仕分け線がありましたが、
今はすべて宅地化されてありません。
******************************************************
砂川に到着でございます。
皆様左手ご覧くださいませ。今は上砂川支線の遺構はすべて整理され宅地化されております。
それではかもい岳温泉においでのお客様、いってらっしゃいませ。
次は、奈井江にとまります。
先ほど来申し上げておりますが、当列車の通過駅となっております、岩見沢迄の駅でも、
豊沼、茶志内、峰延は独自の炭鉱を持っておりました。
次の奈井江は砂川と美唄にに挟まれた独立の地方自治体体で昭和47(1972)年すべての
炭鉱が閉山以後人口が減り続けておりますが、
玉子かけご飯で御紹介したように、今は「ユメピリカ」の産地としてじわじわと名前が浸透
しつつあります。
奈井江到着であります。
奈井江温泉まではバスが出ております。宜しくお願い致します。
奈井江を出ますと、美唄にとまります。
美唄も産炭地として一時期大発展した町で、人口が9万人に届こうかということもありました。
鉄道の話ではありませんが、全盛期の三菱美唄鉱業鉄道バスの「国鉄・美唄駅ー
美鉄・我路がろ駅(美唄炭鉱の炭住街)間92往復は昭和35年度の同一区間頻繁運転の
日本記録であり、我路地区に小学校が4つありましたこと、そのうち一つが全校生徒2600人
(433人/学年)のマンモス小学校であったことであったことなど、この生徒さんの数は
今もって日本記録だそうで、半世紀前の語り草となっておりますが、
現在、我路地区の人口は約200人であります。
そんな美唄でありますが、人口は現在24000人。人口密度は70nin/平方km。
これは北街道の人口密度と同じでございます。
また、奈井江までが穀倉地帯と申しあげましたが、最近では、美唄・岩見沢地区でも、
米粉を使ったパン作りを個人商店、又、パンのチェーン店であります「H」でも盛んに
行なっておりまして、
「米」が別の用途にも進出していることは頼もしい事かと思われます。
#######################
・お前「H」さんからいくらかもらったの?
*いーや、ぢゃお前は?
・いーや、そんじゃ上のパラフレ落とす?
:*書いちゃったもの、今更それは出来んべ・・・
####################
美唄到着であります。
美唄駅と美唄温泉の間には三菱美唄鉄道駅跡を整備しました、近隣では屈指の花見の名所、
東明(とうめい)公園がございますので、温泉と一緒にご堪能いただければ幸いかと存じます。
美唄を出ますと、10分ほどで岩見沢到着です。
当列車、岩見沢で、前と後ろの4輌ずつに分かれます。
前4輌が札幌・小樽・倶知安廻りの「羊蹄」、後4輌が追分・苫小牧。東室蘭経由
「たるまえ」でございます。
お客様今一度恐れ入りますが、お手元の切符の列車名をご確認下さいませ。
岩見沢では、当列車分割作業が終了後、日本一鈍足の
網走から参ります「特急・オソーツ・・・オホーツク2号」を退避・当駅を11:18分に発車しました後に、
「羊蹄」は11:20、「たるまえ」は11:22の発車です。
発車まで10分少々ございます。
おタバコの召し上がりたい方、喫煙コーナーがホームの結構札幌寄りの離れたところにございます。
2本が限度と思われます。
発車のお時間までにお帰りくだい。(ヒトコトおーいと思うよ)
また岩見沢で下車のお客様。
今の岩見沢駅弁はすべてが釜めし仕様でございますが、本日は当列車のために1990年まで
構内売りをされていた折詰の昔懐かしい「岩見沢のとりめし」をお持ち帰りいただきます。
設備の話でございますが、先ほど停車いたしました美唄駅。
こちらは平成14(2002)年の改築で「グッドデザイン賞」を受賞しております。
岩見沢駅は平成12(2000)年、漏電から駅舎が全焼という不幸に見舞われましたが、新駅舎が平成19年
グランド・オープン21年にはグッドデザイン賞・大賞を受賞しております。
その他、ここ岩見沢は、官営鉄道が、新橋ー横浜(明治5年)、大阪ー神戸(同7年、京都まで延伸:
同10年)、手宮ー札幌(同13年、幌内まで延伸:同15年)と日本国内で3-4番目に鉄道が開通した
土地柄で、、一時、機関区も2つもつといった、道央圏のまさに鉄道の要衝でありました。
石炭輸送が無くなり、多少役割が減じた今も、地位は少しも揺るがないように思えます。
加えて、道路輸送においても、札幌ー旭川のL特急を減便に追い込んだ、
・札幌ー岩見沢高速都市間バス、
・西の月形町に出れば、ここからは学園都市線の中枢駅の月形駅までバスの便が出ておりまして、
学園都市線沿線の温泉を楽しむこともできましょう。
それでは、岩見沢以遠もご利用のお客様、喫煙のお客様(だからやめるべって!)、
発車まで今しばらくお待ちください・・・・
*********************************************************************
<図ー8>温泉特別快速「たるまえ」のヘッドサイン

*********************************************************************************************************
<図ー5:再掲>羊蹄・たるまえのルート
************************************************************************
モーソーJR北街道のヤボー:週末温泉特別快速「空知の穀倉地帯と元・産炭地跡」を疾駆・・・②
了
続きは・・・暇見てやります・・・スイマセン
たぶん
羊蹄 岩見沢ー小樽間 に続くと思います。

