私が社会人になったとき(昭和58[1983]年)、社員教育係りとなってくれた人は・・・仮に「A先輩」としておきましょう・・・私の2年前に入社した方で、手取り足取り指導してくださいました。
でも?なんでこんな優秀な人がウチのような会社にいるんだろー?と不思議でたまりませんでした。
後輩の私から見ても、周囲との資質の違いはあきらかでした。
さらに2年ほどたって、A先輩はアメリカに留学することになりました。
「やっぱりねー」ナットクでした。
ところでA先輩の卒業大学も戦後の新設大学で、留学時で創設30-35年といったとことだったでしょーか?
A先輩が、向こうでランチをしているときに、仲間内で、卒業大学の自慢話が始まったそうなのですが、
「おい、A、お前の大学はできてから何年だ」と欧州出身の人間に聞かれたそうです。
英・仏・独当たりの歴史ある大学にはかないっこないのはわかっていながら、
「35年」とこたえて、やはり周囲から失笑が起こったとか・・・
その上、追い討ちをかけるように、「いや、そーか、そーか。俺は英国◎◎大学で先ごろ創立400年式典を行ったぞ!」と自慢げに言われたそうです。
そのときでした。
エジプトからの留学生が、
「確かウチの大学って、紀元前2世紀からあるそうだから、創立約4000年のはずだよ。でも、開校当時の様子の石版文字がまだ充分解読されていないので、正式な設立年は対外的に発表していないんだ。」
それ以来、大学の自慢話を職場でする連中はいなくなったそうです。
それにしても、さすが、世界の四大文明、教育まで、しっかり4000年分あるのですね。
A先輩は、「あまり欧州の人間がA先輩にしつこく絡みそうに見えたので、エジプト人が助け舟をだしてくれたのではないか?」とあとから思ったそうです。
でも、そのエジプト人は、研修過程が終わって、さっさといなくなっていたそうで、御礼もせず、大変失礼なことをしたと、いまでも酒の席では必ず出てくる話です。