「ハハハ……! またコウモリ出しちゃいましたか~~、紘夜様~~!」
甲本先生が爆笑している。
涙を流しながら……
ここは、いつもの相談室。
私ともちろん紘夜もいる。
この場所はお昼休み、クラスにいると取り巻きが多い為、ある意味避難所になりつつあり……
「しかも2回も! 山村君で!」
グワハハハ……! て。
あーあ、クールなカウンセラーの先生、完全崩壊しているよ。
「はあ~~~~! しかもその時転んだらまた擦りむいて怪我が増えたって! あ~~山村君、気の毒に~~」
先生、笑い殺したらどうしようってぐらい、ヒーヒーで笑う始末。
「ちょっと! 先生ー! 笑っていないで紘夜からコウモリ出すの何とかならないの? 山村、完全怪しんでるし……」
私は一生懸命に言うと、やっと取り直した甲本先生はメガネの真ん中を押さえてから、
「誠にすみませんが前にも言いました通り、紘夜様は感情的になるとコウモリを出してしまいます。
なので紘夜様が感情を抑えれば済むことなんですが、何しろブラックな性格なので困難かと思われますねー」
淡々と語って見せた。
な! ブラックって!
「だってさ! だから、感情を抑えて! そしてコウモリを出さないでよ!」
私はビシッと言ってやった。
が、
「何! お前が命令してんだよ! ふざけんなっ!」
相変わらずなブラックな調子だった。
「一応、紘夜様は代々の人間にお成りになられる一族です。
その為、人間界の学校やらで勉強をすることも実は密かに学んでおります」
「え!?」
私は驚く。
「じゃあ、体育でやるスポーツも!?」
「はい、一通りは学んでおります」
甲本先生は即答する。
あーだからすんなりバスケも出来たわけだ。
「あまり目立つことしないで欲しいんだけど、バスケもそうだし、コウモリとかさー」
「うるっせえな!」
紘夜はうざそうだった。
「甲本先生~~どうしたらいい~?」
私は半泣きしそうになりながら、甲本先生へ尋ねる。
「……単刀直入に言ってもよろしいでしょうか?」
甲本先生は一応確認してきて……
「はあっ!?」
私と紘夜はハテナになる。
「えーとですねー、それはですねー」
珍しく甲本先生は濁していた。
「うん」
私も紘夜も全く自覚なかったけれど、それは……
「紘夜様がそうやって山村君相手にコウモリを出してしまうのは、多分きっと……」
「きっと?」
私と紘夜は声が揃う。
甲本先生は息を吸うと、
「その山村君に嫉妬なさっているんです!」
一気に言って見せた!
「は? …………え、え、え、え~~~~!!」
私は驚き過ぎて、紘夜を見てしまい……!
続き
はじめから

