斉天大聖が須菩提(シュボダイ)様を呼びましたが、
「あれ?」
何も起きません。
「須菩提様ーー!」
もう1度、斉天大聖は先程より大きな声をあげます。
やっぱり何も起きません。
なのでナリゾウも、
「須菩提様~~! こんにちはー! おいらナリゾウでーす!」
挨拶がてら自己紹介までします。
それでもしーんとしていました。
なのでヒュウタも一緒にみんなで、
「須菩提様~~!!」
と同時に呼ぶと、
「3回、呼ばんとわしは出ないぞえ~、ホッホッホッホッ……」
なんと目の前に突如と座禅を組んで現れました。
ナリゾウ、ヒュウタ、斉天大聖は一斉にガクッとします。
斉天大聖は頭をかきます。
「1回で出たら、あっさりし過ぎであろう?
2回目で出るのも、中途半端だろうしのう、ならば3回呼ばれて出るのが威厳というものがあるであろう?」
ナリゾウは内心、めんどくせ~と思いました。
「頼みますよ~」
斉天大聖が言います。
「孫悟空、久しいの~元気にしていたかのう~?」
須菩提様は斉天大聖のことを孫悟空を言いました。
「須菩提様こそ、元気そうじゃないですか、ここに来たのはもうご存じのはずでしょう?」
斉天大聖は言います。
「須菩提様、教えてくれよ~、なぜおいらとヒュウタは空飛ぶ雲に乗れるのか……」
ナリゾウが須菩提様に尋ねました。
すると、
「喝(カツ)~~~!!」
いきなり須菩提様は大きな声をあげます。
「おぬし、馴れ馴れしいぞ! 聞き方があるであろう!」
まさかのナリゾウは怒られてしまいました。
須菩提様は穏やかだと聞いていましたが、お釈迦様の弟子になる前の怒りっぽい様子でナリゾウに言いのけます。
「え~~……💦」
ナリゾウは困りました。
「あ~~そうだ、言い忘れていた。
須菩提様が認めたやつじゃないと、辛辣(シンラツ)なんだった……」
斉天大聖は今頃言いました。
「そんな~~、えーと、その……おいら達にどうか、空飛ぶ雲に乗れる謎を教えて頂けませんか?」
ナリゾウは頑張ってお願いします。
すると、
「まー良いわい、小鬼がここまで来れたことはほめて遣わす、特別に教えてやろうではないか」
須菩提様はあっさり言いました。
「もう、気に入ったっていうか、認めてくれたらしいぞ」
斉天大聖が言います。
ナリゾウは拍子抜けました。
は、は、早~~~っ!!
内心ナリゾウはそう思いました。
次回へ続く

