カミナリ見習いのナリゾウくん〈23〉ヒュウタの空飛ぶ雲の問題 | いろいろしぃーのブログ

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ナリゾウは、まさかのヒュウタが空飛ぶ雲をずっと保てないことを知り衝撃を受けます。


「いつもどうやって雲を呼んでいるんだよ?」


ナリゾウは尋ねました。


「お~い、雲~! て叫ぶと目の前で雲が塊になって乗ることが出来るんだ」


実際、ヒュウタがやって見せると、目の前に雲の塊がムクムクと出来上がります。


「でも……もって15分ぐらいかな?」


とヒュウタ。


「じゃあ、あの時逃げたのはもしかして……」


ナリゾウは思い出します。


「ナリゾウに見つかったのもあったけど、時間が差し迫っていたから焦ってて……」


ヒュウタは逃げた時の状況を言いました。


「おいらも風来坊に乗れるから、作ることも出来るのかな? おーい! 雲ー!」


ナリゾウはヒュウタの真似をして呼んでみます。


しかし、何も起きません。


「あれー? 出来ないなー」


ナリゾウは頭をかきます。


「何でだろう?」


いくら考えても判りません。


とにかく、空飛ぶ雲のことは後にして、他のことはマキ副社長に話すことにしました。



マキ副社長は相変わらず怒り気味でしたが、ヒュウタと共にナリゾウも一生懸命伝えると、だんだん副社長は静かに耳を傾けはじめます。


どれくらい時間が経ったことか……


そして、副社長はため息をついてから、



「そうかい、そこまで言うのならば無理強いはしないよ。


ただし、風袋をさんざん使った落とし前はつけさせてもらう、その分はきっちり働いてもらうから覚悟しなっ!


話はそれからだ! 判ったな? ヒュウタ!」


「判ったよ! 母さん!」


「違うだろ! そこは判りました、副社長だ!」


「判りました、副社長」


「よし」


身内に対しても礼儀というか言葉遣いもやはり容赦がないマキ副社長でした。


ナリゾウは内心、あータツ&マキ社をクビになって良かったと心から思います。


「で空飛ぶ雲の件はどうなったんだい?」


マキ副社長は空飛ぶ雲の件のことを忘れてはいませんでした。


「あーそれは……」


ナリゾウは、ヒュウタの状況を話します。



マキ副社長はしばらく黙り込んで何かを考えているようでした。


そして、


「その件は、やはり風神雷神の親方に聞くのが1番良いのかもしれないねー。


わたしがアポイトメントをとってみるよ」


さすがマキ副社長、アポと略しません。


そしてサラッと言いました。


「マジかー! ありがとう副社長!」


ナリゾウはお礼を言います。


とりあえず、謎の小鬼の件は一旦解決することになりました。


もちろん、ナリゾウは初めての風神族の小鬼と友達になったのは言うまでもありません。


空飛ぶ雲の謎はまだ残っていますが……


とりあえず良かったねナリゾウくん、今回はここまで。