「育児はテキトーで」

というのが小児科医としてベテランに差し掛かってきている僕の大きなポリシーの一つです。

 

ベテランだからというのもあるし、絶対に「テキトー」が許容されないNICUでキャリアを開始した影響もあるかもしれない。

 

1000分の1ミリ単位の誤差が命を左右するNICU、常に緊張感をもっていたし何につけても細かくなければならなかった。

 

あれを知ってるからこそ、他のことは大抵はテキトーでいける!と思うようになるもの。

逆にNICU癖がずっと残存した結果、ずっと細かい先生もいたりしますが。。。

 

 

それはさておき、開業して15年以上が経過し(NICUのように)命に関わらないちょっとした相談事を多く受ける仕事を続けていて、たどりついた境地でもあります。

 

新米ママにありがちな、

「ミルクは1日○○cc飲まなければ」

とか

「睡眠時間は○○時間以上ないと」

とか

「体重は1日○○g増えてないと」

といった不安。

 

育児書やネットを調べればこういうのはいくらでも載ってて、真面目にやろうとすればするほど数字に踊らされて結局うまくいかなくて、それが育児疲れにつながってしまう。

 

真面目なママが陥りがちな落とし穴だよね。

 

開業医の僕らの役割ってのは、細かい数値目標を達成させることを至上とするNICUの医師とちがって、こういうママの不安を解消してあげることが一番の仕事なのだと思ってます。

 

特に数字ばかり気にされる真面目なママにかぎって、意外にも他のことに気づいていなかったりするから、そういうとこを教えてあげること。

 

 

子供が元気にニコニコしてりゃあ、ミルクの飲みが少なくたって、体重が減ったって、寝てくれなくたって、それでいいじゃん、なのです。

 

決して放置プレイじゃない、でもほどよくテキトーに、抜くところは抜くし目をつぶって良いところはつぶる。

 

そうやってママの精神的余裕を増やしてあげることが、結果として良い育児につながるものなのです。