「これから新しいウイルスの脅威が増えていく」
という内容の記事を目にしました。
地球温暖化や人口増加、インバウンドで人の移動が増えたことで、人類が接触するウイルスの種類や数が増えている、という話です。
確かに昔と比べて世界はずいぶん近くなりました。
海外で起きたことが、あっという間に日本に影響する時代です。
記事ではインフルエンザ、Mpox、蚊が媒介するウイルス、さらには麻疹やHIVの再拡大まで、いろいろな感染症が挙げられていました。
正直に言うと、全部を読んでいくと気持ちが重くなる。。。
「また何か来るのか」
「次はどれなんだ」
そう感じた人もいたかと思います。
ただ、小児科の立場から見ると、ここで一番大事なのはウイルスなにかってことじゃない気がしています。
新しい感染症が出てくること自体は、これからもきっと避けられない。
人間が生態系を広げ、世界中を移動している以上これはもう前提条件のようなものです。
大切なのは「何が流行るか」よりも「どう構えるか」です。
コロナのときもそうでしたが、一番しんどかったのはウイルスそのものよりも、分からないことに振り回され続ける状態でした。
インフルエンザだって新しい型が出てくる可能性は常にあります。
でも同時に、ワクチンや治療法も少しずつ進歩してきた。
未知のものが出てくる一方で、人類が何も備えていないわけではなかったわけ。
外来をしてて感じるのは「怖いニュースを知っている人」よりも「落ち着いて情報を取捨選択できる人」の方が結果的に困りにくい、ということです。
不安になりすぎず、軽く見すぎず、必要なときには適切な医療につながる。
新しいウイルスの時代。
だからこそ「何が来ても、慌てすぎない」こと。
そんな構え方を大人がまず身につけておくことが、子供たちを守ることにもつながる気がしています。
