何気に大流行なのではないでしょうか?
当院の近辺では相当流行していますね。
マイコプラズマは病原体の一種で、細菌でもなければウィルスでもない、その中間的な病原体です。
以前は4年に1度、どういう訳かオリンピックの年に流行することで知られていましたが、最近はそういったジンクスはなくなり、毎年コンスタントに出ています。
(そういえば今年はオリンピックでしたね・・・)
マイコプラズマは気管支系に影響する病原体で、感染すると通常の風邪症状に始まり、進行すると肺炎に至ります。
なので放っておくとちょっと危険な感染症です。
マイコプラズマに感染しているかどうかは、血液検査しかありません。
大人などでは、長引くカラ咳・微熱・レントゲン所見など、マイコプラズマに特徴的な所見から診断する場合もありますが、子供の場合は他の風邪と区別がつきにくいので基本は血液検査で感染を証明する必要があります。
検査が必要な理由はもう一つあって、マイコプラズマを除菌するためには、マクロライド系の抗生剤でないと無理だからです。
クラリスやジスロマックといった、僕が日ごろ「ちょっと強い」と言ってる抗生剤です。
抗生剤をあまり使わない小児科医などは、マクロライドを使うケースはマイコプラズマぐらいです。
いつもクラリスやジスロマックを風邪薬代わりに出す先生には気を付けるよう言ってますが、その理由はここにあります。
最近、耐性マイコプラズマが問題視されています。
マクロライド系抗生剤が効かないマイコプラズマです。
この原因は、日ごろからマクロライド漬けにしたために体がマクロライドに対して効きづらくなってしまい、菌そのものも耐性化してしまったからです。
マイコプラズマにはマクロライドしかないので、我々は「ここぞという時」のために日ごろから気軽にマクロライドを使わないのです。
耐性化してしまうと「ここぞという時」にマクロライドが効かず、マイコプラズマの治療ができません。
マクロライドが効かないと、もっと強い(ということは副作用も強い)、大人でしか使わないような抗生剤に切り替えなければなりません。
そうならないためにも、日ごろから風邪で気軽にマクロライドを使うような内科医には気をつけねばなりません!
また、血液検査もせずに「マイコプラズマですね」と気軽に診断する医者にも注意がいります。
普通我々小児科医は採血する技術を持っているので、当然疑われれば採血をします。
採血せずにマイコと診断する医者は、採血しないでも小児のマイコプラズマ感染を診断できる有能な医者か、採血が出来ないけどとりあえず診断してマクロライド出しちゃえっていう適当な医者かどちらかです。
おそらく後者が多いものと思われます。
アレルギーにしてもそうですが、小児の採血をする技術を持たない医者にかかるべきではないです。
と同時に毎度のことですが、気軽にマクロライド(クラリス・ジスロマック)を出す医者には気をつけましょう!