現在大流行中のインフルエンザ。
その治療薬は主に4つ。
(他にもマイナーなものがあったりしますが)
・タミフル
内服タイプ。5日間内服。
異常行動との因果関係は否定されていますが、
10歳以上への処方は出来なくなってます。
・リレンザ
吸入タイプ。5日間吸入。
タミフルに耐性のウィルスにも効果あり。
現在最も使われているお薬でしょう。
・イナビル
吸入タイプ。
去年発売された新薬です。
1回の吸入で充分な効果を発揮するというのがウリ。
便利ですが、たまに熱が再発することがあります。
・ラピアクタ
点滴タイプです。
即効性があり内科などではよく使うようです。
小児科ではいちいち点滴していられないので使いません。
さて今日の話題は、外来でおそらくもっとも処方されるケースが多い吸入タイプの2つについて。
インフルエンザウィルスにはA香港型・Aソ連型(最近ほとんどないです)・新型(H1N1)・B型があります。
今年流行しているのはA香港型とB型です。
この両方に対して、実はリレンザの方が効果が高いのです。
A香港型の一部はタミフルには耐性だし、イナビルも効果はそれほど万全ではないというデータがあります。
なので、あえて古いほうのリレンザを処方する先生は多いようです。
僕はというと、断然イナビルです!!
イナビルの効果が不十分だといっても、お子さんの場合はたった1回の吸入を失敗してしまったケースが多く含まれており、そういったものも全部ひっくるめて統計を取っているので、一概にイナビルが効果不十分とは言い切れないからです。
ちなみに当院では、薬局さんに協力していただいて、薬局で説明していただきその場で吸入してもらうようにしています。
で、失敗した場合は再度処方するかタミフルに切り替えるかして、確実に吸入が行われるようにしています。
結果、当院でのデータではイナビルで充分な結果が出ています。
もう一つ重視しなければならないのが、服薬(吸入)の煩雑さです。
例え効果が高い(とされている)リレンザでも1日2回5日間も続けなければならないので大変です。
かたやイナビルは1回で終わり。
なにより家庭での負担が減るので、療養が飛躍的に楽になります。
しかも(僕の感覚では)効果は抜群です。
いかんせんイナビルは発売されて1年なので、今後より詳細な臨床データがそろってくることでしょう。
その際には検討せざるをえない場合もあるでしょうが、現時点で当院でのインフルエンザ治療にイナビルが充分効果を示してくれているので、今後もイナビルを処方していきます。
ちなみに、いまだに(吸入が出来るような大きなお子さんや大人にも)タミフルしか処方しない先生にはちょっと気をつけましょう。