開院して間もない頃のことです。
とある母子が風邪で受診してきたので普通に診療していたら、ふと問診票の「これまでのワクチン接種歴」に目が行きました。
真っ白・・・
「お母さん、ここ書き忘れ??」と聞くと、
「いえ、一切うけてないんです・・・」
小学校3年生の子が、BCGから何から全くワクチンを受けてないんです。
時々、病気したりして中々タイミングがとれなかった、という話はありますが、一切やってないとは。。。
もちろん説教開始。
ワクチンの必要性、もし病気にかかったら命にかかわる事、自分のみならず周囲に感染症を広めてしまう事、、、
長々と説明しました。
母親はとても反省した顔をしていると思いきや、一言。
「ちょっと、宗教的な理由がありまして・・・」
絶句ですね。
どんな宗教なのか知りませんが、あなたの信仰する神様は、あなたの子がワクチンを受けなかったために結核やジフテリアで死んでしまっても構わないとお考えなのですか?
信仰の自由は認められていますが、子供にそれを強要するのはどうかと思ってしまいます。
そう、「強要」ですよ。
だって子供は自分の意思で信仰しているわけではないから。
どんな理由であれ、自分の子供に満足な予防接種や医療を提供しない親。
宗教を口実にした虐待だと僕は思います。
子供は被害者です。